シスターみみっくのなんだかわからない堂

日常のよしなしごとをつづります。正教会のお祈り、読んだ本、ハマリものなどなど。

聖人の安息の地はどこに?

2013-02-16 22:25:41 | ニュース、時事
swissinfoより。
骨は災いの種 聖人の安息の地はどこに?
ミラの聖ニコラスのものとされている聖遺物の返還をトルコが要求している。大腿(だいたい)骨の1本が1506年からフリブールの大聖堂に保管されているのだ。聖人のついのすみかを決める権利は誰にあるのだろうか?サンタクロースの起源となった紀元4世紀の聖人、聖ニコラスの(ものとされる)遺骨は、南イタリアのバーリの船乗りたちがトルコの古代都市ミラ(Myra、現在のデムレ/Demre)から持ち去って以来900年以上の間、大半がイタリアに保存されていた。ところがトルコの文化大臣は2009年、聖遺物の返還を要求すると発言。そして最近、トルコの考古学者ネヴザト・チェヴィクさんが再びこの問題を提起し、スイスその他の国のメディアをにぎわせている。(続きはリンク先をご覧下さい)

結構長い記事です。
そっかスイスにもあったのか、イタリアにあるのは知ってたけど。
やっぱロシア人聖ニコライ大好きなんだね。
このフリブールの大聖堂にも、ミラにあるお墓にも(墓は空だそうだからただのモニュメントですな)大量に巡礼に来てるのはロシア人なんだって。
確かにね~ロシアの正教徒によく聞かれるもんね。
「ニコライのイコンはないか?」
ニコライ・ヤポンスキーじゃなくてこっちのほう。
特に船員さんの信仰が篤いですな。

そういえばあと多い質問は、聖堂内限定だけど「永眠者のためにはどこにロウソクを立てたらいいですか?」
地方だとパニヒダの時以外はパニヒダ台にロウソク立てないところもあって、盛岡もそうなんだけど、まあそう聞かれたらパニヒダ台にご案内します。

話がずれた。

もとあった場所にあったほうがいいような気もするけど、でも博物館に行っちゃうんじゃなあ。
やっぱ聖堂でいいかな。
イコンなんかもそうだけど、祈りの空間に在ってほしいよね。

聖ニコライの場合は船乗りがかっぱらってったんだけど、昔は神聖盗掠(フルタ・サクラ)といって教会同士で聖遺物のとりっこをしてたりしたそうで。
「修道士ファルコ」とか修道士カドフェルシリーズの「聖女の遺骨求む」なんかでそのへんの、あ違った、「聖女の~」のほうは別に泥じゃなかった、同じシリーズの「聖なる泥棒」のほうでその辺の事情がわかります。
聖なる泥棒―修道士カドフェル・シリーズ〈19〉 (光文社文庫)
エリス ピーターズ
光文社