シスターみみっくのなんだかわからない堂

日常のよしなしごとをつづります。正教会のお祈り、読んだ本、ハマリものなどなど。

奇跡の聖母

2008-10-15 23:07:19 | レビュー
奇跡の聖母 (扶桑社ミステリー オ 8-1) (扶桑社ミステリー オ 8-1)
ニール・オルスン
扶桑社

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少し前に買ってたんだけど、ちょっと目が滑る感じで内容に引き込まれなかったんで寝かしておいててw先週の土曜日女満別のパニヒダから汽車で帰る機会があったんで読了。

「ギリシャのある村に伝わる、古い聖母画。それは見る者を虜にする魔性の絵だ。1944年、戦乱のなか展開した絵をめぐる抗争が、多くの人間の運命を狂わせた…それから60年余。ふたたび表舞台に現われたイコンは、かつての関係者たちをNYに集結させた。謀略の中で生きてきた男たちが、命がけで挑む、最後の争奪戦!嘘をついているのは誰か、そして奇跡の絵を奪ったのは誰か?ついに解き明かされるイコンの謎とは?複雑なプロットと卓抜なアクションで魅了する、歴史伝奇美術ミステリー。(セブンアンドワイ紹介文)」

とゆー売り文句だもんでワクテカ度120で読み始まったんだけど、う~ん、う~ん、うう~ん…
陰謀やら疑惑やら渦巻きすぎて複雑であてくし的には今ひとつだなあ。
これなら前に読んだ大沢在昌の『魔物』の方が面白かったぞ。
魔物
(こっちはロシアのイコンで、カッシアンて聖名の人は読まないほうがいいけどw)

何回か読んでるうちに味わい深くなるかしらん。
陰謀系が好きな人にはもしかしたらこういうのはタマランかも知れないけどねえ。
それから「ギリシャ正教会ではマリアは神だ」みたいなセリフあったけど、神ちゃいますから。
神を産んだけど人ですから。
確かに他の聖人よりは重い扱いだけど、そりゃカーチャソに頼んだら息子にいっぱいとりなして貰えるだろうってことであってね。
とまた本来の読み方ではない読み方をしてしまうあてくしっていったいorz

そういえばこのブログって、はじめた時は正教会のことや何かはもちろんだけど、その他に本の感想や何かを書こうと思ってたんだった。
あてくしは物心ついた時からの活字中毒で、もちろん他のジャンルも読むのだけど今は主にクレリカル・ミステリ(聖職者を中心とした世界を舞台にしたミステリ)を中心とした、司祭やら修道士やら教会やら修道院やらが出てくる小説を集めてるもんでそういうののレビューをね。
いつから本はそっちのけで教会関係のニュースだらけになったんだ(爆
昔日曜の晩に青年会の誰彼と飲んでる時(あの頃5時になるとたいてい飲みに出てて月曜の朝がしんどかったもんだった)小栗虫太郎の「聖アレキセイ寺院の惨劇」の向こうを張ってニコライ堂を舞台にミステリ書こうか!と盛り上がってみんなしてプロット考えて、でもミステリだと誰か殺さないと駄目じゃんて話になって結局グダグダになったことがあったっけw