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歌をたずねて、あまハイ くまハイ vol.5 しゃかりチアキ

2009年08月03日 | 月曜(2006年7~8月):チアキさん
☆第五回目の旅 「伝説の唄者~北谷真牛~」☆

 私には尊敬する、琉球三大女流歌人がおります。
ひとりは「吉屋チルー ~ゆしやちるー~」、
ふたりめは「恩納ナビー~うんななびー~」、
そして中でも最も尊敬しているのが、
「北谷真牛~ちゃたんもうし」。

古典を勉強されている方でしたら、恩納ナビーの「恩納節」は
とても有名な曲ですので、歌われたこともあるかも知れませんね。
ですが「北谷真牛」は生没年禾詳で、チルーさんとナビーさんに比べると
ほとんど記録がなく、伝説的なかたでした。
 
 チルーとナビーは、『詠む』歌人でしたが、
真牛は『絶世の美声の持ち主』の唄者だったようです。
同じ歌を歌う者としては、めちゃめちゃ魅力的ですよね。
それでは、どのくらいの美声をお持ちだったのでしょうか。。。

『北谷真牛金が、歌声打ち出せば、中辺飛ぶ鳥も、淀で聞きよさ』

~北谷真牛が歌を唄いだすと、空を飛んでいる鳥もその美声に聴き惚れ
て、
しばらく羽を休めて唄を聴いていた~  

これが古典音楽の『百名節~ひゃくなぶし~』です。
この歌は「琉歌百控~一七九五年~」という王府時代の琉歌集に記され
ていました。

琉球古典音楽を愛し、今も日々勉学&稽古にいそしむチアキですが、
光栄なことに古典舞台で2002年あたりから、この歌をずっと
独唱させて頂いております。本当に嬉しいです。

その「北谷真牛」、出身地については2説あり、
ひとつは、私と同じ北谷(ちゃたん)の出身で、
北谷城の中腹にある墓に葬られていると伝えられており、
もう一説では、
本部町伊野波(もとぶちょういのは~本島北部~)の北谷屋(屋
号)の出身で、
北山に仕えていたとの伝承もあります。

これはどの本にも同じ事が書かれており、そして私の愛読する
『わかりやすい 歌三線の世界~古典のこころ~』(ゆい出版)
にもそのように記載されておりました。

まぁどちらにしても、尊敬する唄者には変わりありませんが、
やっぱり、同じ北谷出身であって欲しいな~というのが本心だったのか
も知れません。

そうしたら皆さん!!聞いて下さい!!(笑)
ななななんと、我が北谷町の役場に「北谷真牛」の文献が残っており、
真牛の事が詳しく、た~~~くさん載っておりました。
そして、どの古典の本にも書かれていない事実がそこに!!
それはそれは私も目からウロコで、古典の師匠もとても驚き、感激して
下さいました。

それではその「北谷真牛」の知られざる軌跡を、
次週たっぷりお伝えしたいと思います。


text:しゃかりちあき



しゃかりオフィシャルサイト(言葉のかわりに心の歌を)
http://www.syakari.jp/


動画『結まーる』


新曲『結まーる』
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