沖縄Daily Voice

沖縄在住の元気人が発信する

歌をたずねて、あまハイ くまハイ vol.2 しゃかりチアキ

2009年07月13日 | 月曜(2006年7~8月):チアキさん
ハイタイ!
今日拝なびら。しゃかりのチアキやぃび~ん。
それでは、今週もユタシクウニゲーさびら!

 今では全国どこへ行っても「ゴーヤーチャンプル~」が食べられるく
らい、
沖縄の文化は本当にたくさんの方に知ってもらえるようになりました。
特に夏が近づくと、必ずどこかのチャンネルでは沖縄の特集が組まれて
いると言っても過言ではないでしょう。
そして、沖縄を舞台にしたドラマや映画も増えましたね。
その中で、必ずや登場する歌・三線。

よく本土のファンが質問してきます。
「沖縄の人は、本当にあんな風によく歌い踊っているの?」と。
いやいやいや。あれは大袈裟ですよ。。。
と言いたいところですが、
見事に『本当なんです』(笑)
チアキ家も、日々音楽があふれていました。

なぜにウチナーんちゅは、こんなにも歌が好きなのか?
と言うことで、沖縄音楽の歴史を辿ってみましょうね。

☆第二回目の旅 「古謡ーこようー」☆

 沖縄音楽の源流は遥か11世紀以前にさかのぼり、「古謡ーこよ
うー」から始まったとされています。
古謡とは、神に祈りを捧げる唱えのようなカミウタ(神歌)で、祭祀儀
礼の際五穀豊穣や無病息災など、
理想の状態を述べてその実現をはかろうとする、願いの言葉から生まれ
たものです。

言霊思想を強く抱く先人達は、美しいことばには善い結果が、悪いこと
ばには悪い結果が表れる
霊的なチカラがあると心から信じていました。

そしてその言霊から生まれた古謡は、沖縄本島ではクェーナ、宮古では
ニーリ・アヤグ、
八重山ではアヨー・ジラバ・ユンタと呼ばれ、自由な表現方法で歌い継
がれて来ました。

 それではその古謡の中から、子孫繁栄を願うオカタベ(神に祈願する
言葉の意)の一説をご紹介しますね。
舌をかみそうですが(笑)


「命名のオカタベ」
~参照:沖縄の古典文学(沖縄文化社)より~

生まりたるボウジャーや 
チムすぐれ チブルすぐれ 
でぃきらしめしよわちへ
きもがね むねがね 
でぃきやーなち うたびみしょうり

(生まれた 赤ん坊は 心も優れて 頭も優れて
良くできるようにさせて下さい。
肝美しく 胸美しく 
良くできる人に 成長させて下さい)

生まりたるボウジャーや
ようのあるかぎり おやぼさえ こぼさえ
のちかほう まんねん くわひぼう
どうつよく みいつよく たいつよく
おたすけめしよわちへ

(生まれた 赤ん坊は この世のある限り
親は栄え 子は栄え 命の果報は万年です
食運があり 胴強く 身強く 体強くなるように
お助け下さい)

白さばね 綾さばねまで
百・九十ののち おたすけ うたびみしょうり

(白い羽を 美しい綾羽をいただくまで
百九十歳の命も栄えるよう お助け下さい)


。。。なんて美しい歌なのでしょう。。。

1000年以上の月日が経ち、言葉も文化も景色も変わっていきますが、
人々の「心」はあの時も今も変わらないんだと、時空を越えて教えてく
れています。
愛であふれた歌だからこそきっと、現代の私達にも響くんですね。。。
素晴らしいです。
私もそんな歌を歌いたいです。

調べてみると、その素晴らしい古謡を残そうと、今様々な活動が行われ、
そして昨年にはCDも発売されたそうですよ。

参照:(財)沖縄県文化振興会
http://okicul-pr.jp/mov/2008/09/post_42.html



そのCDのオビに書かれていた言葉より、

『伝えたいのは、歌じゃない。魂だ。』


歌を、音楽を愛する心は、何にも優る魔法だと私は思っております。
時代と共に色々進化しつつも、でもその心を忘れず、
明るく健康で愉快に歌い踊り続けるウチナーんちゅでありたい、と、
あらためて深く思いました。

 それでは次回も、そんな陽気なウチナーんちゅの原点に迫りたいと思
います(笑)


動画はユーチューブから宮古島古謡
Old Okinawan Folk Song 宮古島古謡




text:しゃかりちあき



しゃかりオフィシャルサイト(言葉のかわりに心の歌を)
http://www.syakari.jp/



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