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歌をたずねて、あまハイ くまハイ vol.7 しゃかりチアキ

2009年08月17日 | 月曜(2006年7~8月):チアキさん
 ハイタイ!
今日拝なびら。しゃかりのチアキやぃび~ん。
それでは、今週もユタシクウニゲーさびら!


☆第七回目の旅 「美しい心を育てる、沖縄のお盆」☆

 さて今回は、沖縄のお盆についてお話したいと思います。
本土のほうでは先週でしたね。今年は4連休だったそうで、
帰省やご旅行等、さぞかし大賑わいだった事でしょう。

沖縄では旧暦の7月13日から15日(場所によっては
16日)まで行われるので、
今年は9月1日から3日までが、沖縄のお盆となりま
す。

ちなみに沖縄では、本土のように特に休日は設けられておりませんが、
でもその期間中はどこもかしこもお祭りのような騒ぎですので(笑)
ある意味休日のような感覚ですね。
特に子供時代は、明日学校があっても何故かお盆の時は夜遊びが
OKだったので(笑)、
とても楽しいイベントとして体に溶け込んでおります。

そして私も大人になり、祖父と祖母が他界したので、
今は毎年旧盆行事をがんばっていますよ~♪


それではチアキ家編、旧盆の様子をお伝えしたいと思います。

 
 さて、まず13日は「ウンケー」と言って、祖霊をお迎えする日
です。

我が家では夕方にお迎えするので、それまでに
ウンケージュウシー(炊き込みご飯)、ソーミン汁(おそうめんのすま
し汁)、
千切りイリチャー(大根千切りの炒め物)、スヌイ(モズクの酢の物)
と、
ウンケー白玉団子を準備致します。
その中でも毎年特に気合いが入るのは「ウンケージューシー」。
最近ではジューシーミックスと言って手軽に出来るレトルトパックもあ
りますが(これがかなり美味しいの!)、でも時間がある時には、やは
り自分で作りたいものですね。
なので出来る限り挑戦していますよ。



そして夕刻になると、玄関の門両脇にロウソクを立て、「ウムカエサビ
ラ」お迎え致しますと言って、おじぃちゃん、おばぁちゃんをお迎え致
します。



その時に門の側に立てておくのが、この「ソーローメーシ」。



ご先祖さまは歩いて来られるので、お家の中に入るときに、これで足の
汚れを落とすそうです。どこまでも優しい文化に胸が熱くなりますね。
ちなみにお茶碗の中には、水が入ってますよん。
そして枝は、ご先祖様のお箸として使います。



お迎えしましたら、料理をお仏壇にお供えし、
家族全員で「お帰りなさい!」
さぁここから3日間、ご先祖様も揃い楽しいお盆が始まります。


 

 次に14日は「ナカヌヒー(中日)」といい、三度の
食事をお仏壇にお供えして、
お線香を焚きます。

一般では、その各家庭でとるお食事を頂く前に、お仏壇にお供えする事
が多いですね。
ちなみに我が家では、生前祖父母が大好きだったお食事を用意します。
それはなんと「スパゲッティ」!喜んでもらえてたら嬉しいなぁ☆
またその日は、お盆的に落ち着いている日ですので、親戚の家をまわる
事が多いですね。

 
 そしてラストは最大のイベント、15日の「ウークイ」。ご先祖
さま達をお送りする日です。

この日は腕によりをかけてクワッチー(ごちそう)をお供え致します。
盛りつけ方法は色々で、重箱や大皿に三枚肉やごぼう、昆布、かまぼ
こ、天ぷら等、
奇数の品を盛ります。
また我が家では毎年「ソーキ汁」(豚のあばら肉汁)も作るんですよ~☆
また沖縄では、昆布をこのようにねじり結びます。



そして夜が更けるまで、家族みんなで美味しいクワッチーを頂きながら、
またチアキ家では三線や太鼓を打ち鳴らして歌いまくるのですよ(笑)
ちなみに太鼓を叩いているのはウチの母です。
じぃちゃん、ばぁちゃんも一緒に歌ってくれているかな?

そして最後は、また玄関でお見送りです。

まず「ウチカビ」と言って、これは後生で使われるとされるあの世のお
金で、
このウチカビを焚きます。本当はお仏壇の前でやるそうなんですが、
我が家は狭く煙が大変なので、外でやっておりますよ。
今のご時世、向こうの世界でも物価が高いのかな?今年は多めに持たそ
うかな?
なんて、ちょっと心配しながら焚いています(笑)

そして全てが燃え尽きたら、その残り灰とともに、
ウコーロ(香炉)からのお線香、お花、クワッチー
(ご馳走)、等を少しずつ容器に入れて、
供えていたお酒やお茶で消します。それはお土産になるんですよ!

そしてウートートー(お祈り)しながらご先祖さまをお送り
して、
お仏壇の扉を閉めて終了。

これが、我が家のお盆です。





時代とともに、形式は少しずつ変化しているところもあり、
また時間の関係で省略する部分もありますが、でも私が一番感じてるの
は、
心からみんなでご先祖さまをお迎えする気持ちいっぱいで溢れている、
この行事が大切なんだということ。

特に大好きだった祖母を亡くした初めのお盆の時には、
「あぁ、帰って来てくれているのね。寂しくないね。」と、
本当に癒されたものでした。

だから勿論今年も、そして来年も次の年も、
心を込めておもてなししたいです。

そして、
家庭から学び、美しい心を育てるこの素晴らしい文化が後世までも残る
ように、
私達も大切に繋いでいきたいものです。



text:しゃかりちあき



しゃかりオフィシャルサイト(言葉のかわりに心の歌を)
http://www.syakari.jp/


動画『結まーる』


新曲『結まーる』
2009年5月14日~
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お盆 (やあ)
2009-08-18 09:45:23
すてきなお話しをありがとう。
きっとご先祖様もお盆を楽しみにしてるね。
子供達に暖かい気持ちを伝えていって下さい。
返信する
沖縄 (カースケ)
2009-08-19 23:24:59
沖縄の、ご先祖様を大切に敬う優しい心がとても素敵です。そして、自然を敬う行事が多いのも沖縄の良いところですね。本土でもそういった行事はありますが、特別なお祭り事として行うことが多いように思いますが、沖縄では、普通に当たり前のこととして、生活に密着して行われているところに、沖縄の心を感じます。そんなところに沖縄の魅力があるように思います。
沖縄、好きだなあ。
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