ねがいのいえ理事長 藤本真二のブログ

障害を持つ方たちに寄り添い支援する日々の中で感じたこと、そのほか伝えたい話題などを、思いのまま日記風に綴ります。

介護のしごと

2008-10-08 00:34:41 | Weblog
 テレビ東京のドキュメンタリ-や経済ニュースから興味深い情報を入手している毎日。今日の「ガイアの夜明け」は、介護にかかわる人たちの特集でした。

 ひとりで30人も50人もお世話しなければならない施設の夜勤で、ひとりひとりに向き合う介護を実現できない職員の苦悩は深いと思います。また、給料が低くて結婚できない、家族を養えない、という理由で退職する人があとを絶たない世状の中、来年の制度見直しに向けて、介護報酬の見直しに注目が集まっていることは、重要なことだと思います。

 しかし。

 介護の現場は「きつい」とか「きたない」とかという言葉ばかりが報道される昨今、本当にひとりひとりに寄り添う介護を実現したら、利用者のみなさまから受け取る癒し、つらい現実も忘れさせる喜びが満ち溢れている、介護の現場にはそんな力があるという原点の報道が忘れられていないだろうか。そんなことを思いました。

 少なくともねがいのいえに集まるスタッフは、利用者から癒しを与えられ、仕事に喜びを感じながら、毎日を送っています。たしかに、生活が成り立たないほどに給料が低ければ仕事は続けられないでしょう。しかし、低いとはいってもなんとか生活は成り立つレベルで、毎日を癒しと喜びを感じながら仕事ができるのなら、がんばっていける。そんなメッセージの発信があってもいいのではないかと思いました。高齢者や障害者との関わりの中で、毎日出会う笑顔や新しい発見の中に、人とかかわる大きな喜びがあることを、もっと取り上げて欲しい。そんなふうに感じました。

 もちろん、ねがいのいえの給料がこれでいいとは思っていません。介護報酬の見直しは心から望んでいます。がんばっているスタッフが適正に評価される介護報酬になることを願ってやみません。
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