なんでも日記

出かけた時気付いた事や、身の回りのニュース等をとりとめも無く書きます。

日曜映画劇場 「母べえ」

2010年02月02日 | 映画・ドラマ
 吉永小百合さん主演の「母べえ」は2007年の作品
 今、公開中の「おとうと」で共演の笑福亭鶴瓶 さんも奈良のおじさん役で出演

       ネ  タ  バ  レ
             




 昭和15年の冬、ドイツ文学者の野上滋(坂東三津五郎)は
 治安維持法違反で警察に連れて行かれます
 すぐ帰れると思っていた妻佳代(吉永小百合)と二人の娘(12歳と9歳)は待っています

 そこへ野上の教え子で山崎ことヤマちゃん(浅野忠信)が来て
 面会出来る手続きを教えてくれます
 それ以後、ずーっと一家の世話をしてくれます
 男手のない一家としては、どんなにか心強いことだったでしょう

 面会に行く母べえと下の娘照べえは、父べえの変わりように驚きます
 流石、母べえは、口には出しませんが、照べえは思わず後ずさりして母べえの後に隠れてしまいます
 帰って、姉の初べえに聞かれた照べえは、「おひげが生えていて怖かった」と・・・

 収入の無い一家を支える為、母べえは小学校の代用教員になり
 か細い体で無理をして、体をこわします
 東京の大学に通っている、滋の妹久子(壇れい)も手伝いに来てくれます

 二人の娘は、ヤマちゃんや久子おばちゃんになついています
 さも一つの家族のように仲良くなります
 そこに父べえの居ないのは、とても寂しい事です

 佳代の父は、警察関係なので、娘婿にこう言う問題を起されては困ると言い
 近所でも、肩身の狭い思いをする母べえです
 周りは、何とか思想を変えるように進めますが
 母べえは、悪い事とは思えないと、父べえには言わず通します

 思想を変えず、面会に行く度にやせ細る父べえは獄中で亡くなります
 この大変な時も、ヤマちゃんが助けてくれます
 頼りにしていたヤマちゃんにも、出征の赤紙が来ました
 最後のお別れをする、母べえとヤマちゃんですが
 帰るヤマちゃんとすれ違う二人の娘には、分かりませんでした
 
 数年経って、戦後、戦友だったと言う人が尋ねて来てヤマちゃんの最後を教えてくれました
 泳げないヤマちゃんは、輸送船が攻撃を受けて沈没する時に亡くなりましたと・・・