東映50周年記念映画で、2001年の作品です
ネ タ バ レ
ホタルとは、特攻隊に行く隊員が、任務を果たして戻ってくると言う
任務を果たせたら、戻って来れないはず
彼は、自分はホタルとなって戻ってくるから、追い払わないでと言い残して出発する
物悲しい映画です
同じく、特攻隊の金山少尉(小沢征悦)実は朝鮮民族でキム・ソンジェと言います
彼は、朝鮮民族と日本人の婚約者とも子(田中裕子)に、心を引かれながら行きます
とも子は金山の後を追おうとしますが、山岡(高倉健)達に止められ涙を呑みます
40数年後、桜島を背に漁師の山岡と、妻とも子は漁船に乗っています
船は「とも丸」と言い、子供のいない二人には子供のような存在です
とも子は、腎臓病を患い透析をしていますが、時々発作を起して入院します
そんなとも子を気遣って、自分の腎臓を移植しようと考える山岡ですが
とも子に自分の命だけを全うしますと反対されます
そんな時、当時知覧の母と呼ばれていた富屋旅館の主(奈良岡朋子)から
金山少尉の遺品を、韓国に届けて欲しいと懇願されます
山岡は悩んだ末、とも子に打ち明け、病気のとも子を連れて韓国の金山少尉の遺族を訪ねます
歓迎はされなかったものの、少尉が特攻に出る前夜、少尉からの遺言を託された山岡は
少尉の遺族ととも子に、一字一句間違いなく伝えます
少尉のお墓は有りませんが、一族の墓地にお参りした時、とも子はホタルを見つけます
やっと肩の荷を降ろした山岡に、とも子は来て良かったと告げます
老船になっていた「とも丸」は、ご苦労さんでしたと、その役目を終え、火をつけられます
そこには、白髪いっぱいの山岡が立たずみ、寂しそうに見つめています
とも子の姿は見当たりませんでした