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イラク内乱にイラン関与の証拠

2007-02-15 01:11:01 | 時事問題
イラン関与の武器で170人死亡=米軍が「証拠」公表-イラク
【カイロ11日時事】イラク駐留米軍高官は11日、記者団に対し、イランで製造されイラクに持ち込まれた精巧な爆発成形弾(EFP)などにより、2004年6月以来、米軍など多国籍軍の少なくとも170人が死亡し、620人が負傷したと主張した。AFP通信が伝えた。
 同高官は「イランはEFPやその他の物資の過激派組織への供給に関与している」と指摘。武装勢力の訓練などにかかわったイラン革命防衛隊の「アルクッズ(エルサレム)部隊」が最高指導者ハメネイ師に報告を上げるなど、これらの活動にはイラン政府の高いレベルが関知していると米軍はみているという。
 イラン関与の証拠とされるEFPや迫撃砲弾の破片などが記者団に示された。同高官は匿名を要求。安全を理由に記者団のカメラや録音機の持ち込みを禁じた。 
(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070212-00000003-jij-int)

上記のようなニュースに接した。ブッシュ大統領が最近しきりに主張している、イラク内乱に対するイランの関与の証拠が提示されたということである。

爆発成形弾(Explosive Formed Penetrator)とは、缶のような容器の中に爆薬をつめ、それに金属のライナーをかぶせたもの。爆発により金属のライナーが飛び散り、装甲車の弱い部分に突き刺さるというものらしい。爆発成形弾は相当効果がある。米軍は上記のプレゼンで初めてEFPによる被害者数を公表した。イラクの米軍では装甲が強化されるとともに、装甲車を避けてヘリコプターによる輸送が多くなっているとも言われている。

ところで、ブッシュ政権はイラク戦争開始のときに、フセイン政権の大量破壊兵器に関する情報の取り扱いに問題があったため、イラク内乱に対してイラクが関与しているという証拠を見せても批判が絶えない。確かに押収され提示された武器はイラン製であるようだが、問題はイラク政府がその武器をアメリカ軍に対して使うために密輸されることを認めているのかどうかということが証明されてないことである。上の記事では米軍がその関与に確信があるとされるが、根拠は提示されていない。また米軍は批判を恐れたのであろうか、バクダッドでしかもカメラや録音機の持ち込みを禁じた上で証拠の提示を行っている。このような証拠が、イラン攻撃のために一人歩きしなければいいが。
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