しまふくろうとふゆのつき/手島圭三郎・作/偕成社/1993年初版
ページいっぱいにえがかれたおおきなしまふくろう。広く広げた羽根の一枚一枚が鮮明にえがかれ圧倒的な存在感があります。
雪ですべてがおおわれ、シーンとした森。
真っ黒な空に輝く月。
獲物を狙う目、耳。
躍動と迫力という表現がピッタリぴったりです。
日本では北海道にしか生息しないというしまふくろうは、世界最大のふくろうというのですが、今は絶滅の危機にあるといいます。
最後のページに、木の上に二匹のふくろうが並んでいるのですが、絶滅の危機にあるしまふくろうへの作者の思いが凝縮されているようです。