どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

しまふくろうとふゆのつき

2016年10月25日 | 絵本(日本)


    しまふくろうとふゆのつき/手島圭三郎・作/偕成社/1993年初版  

 ページいっぱいにえがかれたおおきなしまふくろう。広く広げた羽根の一枚一枚が鮮明にえがかれ圧倒的な存在感があります。

 雪ですべてがおおわれ、シーンとした森。
 真っ黒な空に輝く月。
 獲物を狙う目、耳。

 躍動と迫力という表現がピッタリぴったりです。

 日本では北海道にしか生息しないというしまふくろうは、世界最大のふくろうというのですが、今は絶滅の危機にあるといいます。

 最後のページに、木の上に二匹のふくろうが並んでいるのですが、絶滅の危機にあるしまふくろうへの作者の思いが凝縮されているようです。


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