エリックとマチルダ/ミーシャ・リヒター・作 みつじまちこ・訳/新教出版社/2023年
ユキガチョウノのエリックは、行進をしているマチルダに一目ぼれ。
だいすきだって、わかってもらわなくちゃ。
エリックは、マチルダの気を引こうとして、うしろあるきで行進してみました。でも、マチルダは みむきもしません。
さかだちは、どう? マチルダは つんと おすまし。
うしろにまわって、ガーガーとうたってみたり
あたまのうえで つばさをひろげて、行進して見せたり
でもマチルダは だまって 歩き続けています。
エリックが、フクロウに なやみを 打ち明けると 森の賢者のフクロウは、「だいすきだよって、ことばで つたえれば いいのじゃないかね?」と、アドバイス。
エリックが 空高く 羽ばたく マチルダに 「だいすきなんだ」と、いうと・・・?
思いを伝えるのは、態度はもちろんですが、言葉は、よりストレートです。一目ぼれは、何が決め手でしょうか。
原著は1967年、彩色されているのは足とくちばしのみ。線が主体のシンプルな構図のなかに、二匹の存在感がありました。