どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

木っこりじっこ・・秋田

2024年03月02日 | 昔話(北海道・東北)

       秋田のむかし話/秋田県国語教育研究会編/日本標準/1974年

 

 正直にして、まじめに働いていれば、いつでもいいごとあるもんだど。

 じっこ、山さ小屋たてて、木切にいったそうだ。いっしょうけんめい切っているうち暗くなると、なにか きたような音がした。

 ねこが三味線ひいていたそうだ。こんだ、むじな。いたち、きつねが いっしょうけんめい踊りだした。そして、おっかなくなって 小屋のすみっこにいる じっこに、おっかなくないから、戸を開けてくと言ったそうだ。そっと戸あけると、みんなにぎやかに踊りだした。じっこも面白くなって、一晩じゅう 踊った。夜が明けるとみんな踊りをやめて、また明日くるからといって帰っていった。

 みんないなくなったあとには、たくさんの木が切って積んであった。一生懸命働いているじっこをみて、みんな手伝ったのだろう。

 

 じつにシンプルな話だが、踊りの擬音語が何とも楽しい。

 ねこは、「ニャンニャンコロリの ニャンコロリ。ニャンニャンコロリの ニャンコロリ。」

 いたちは、「チャッチカ、チャッチャカ、チャッチャカ、チャ」

 むじなのひょうしは、「むじなの はらたいこ スッデゴデン。むじなの はらたいこ。スッデゴデン」

 おもわず マネしたくなります。 読むより聞いたほうが楽しそうなリズムです。


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