どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

はらぺこくま

2019年03月16日 | 絵本(外国)


    はらぺこくま/作:ハインツ・ヤーニッシュ・文 ヘルガ・バンシュ・絵 いとうみゆき・訳/ひくまの出版/2005年


 静岡の出版社から発行されています。

 くまのベンは、はらぺこ。
 みちばちがやってきて、「はちみちやまにいってごらんよ」とささやかれ、はちみつやまにでかけることに。

 みちを ねこにたずねると「ミルクのみずうみのそばにあるわ」
 犬にたずねると「ほねでできあおおきなビルのとなりだよ」
 ねずみにたずねると「おおきなチーズのピラミッドのむこうさ」
 からすにたずねろと「パンでできた橋をこえて、まっすぐいったところよ」
 かめは「それは、サラダやまのむこうに あります。ぼくは いつも そのやまのことを かんんがえています。もぐもぐ」
 うさぎは「ええ、しっていますとも。にんじんのもりを あるいていって ごらんなさい。そうすれば みつかりますよ」

 みんな知っているというのですが、ほんとうのところは知らないのです。
 自分の好きなものだけをいっていたようですよ。

 おなかがぺこぺこすぎて なんでもかんでも はちみついろにみえてきた くまに だれかが「やーい、ひっかかった!はちみつやまなんか どこにもないのさ!」といいますが、くまには、はちみつのいいにおいがします。

最 後に、くまは、ひろびろひろがる はちみちやまをみますが、これは本当だったのでしょうか、それとも幻影かな?

 絵には、文にでてこないライオンや、牛、へびなどがえがかれていて、この表情をみているだけで楽しくなります。

 絵の描き方もユニーク。くまは、黄色いズボンで でっかいおしり。にんじんは、うえからぶらさがっていて、くまは真っ赤なスポーツカーにのっています。


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