どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

たのしいイソップ かえるのはなし二つ

2024年03月22日 | 紙芝居

  たのしいイソップ かえるのはなし二つ/脚本・堀尾青史 画・二俣英五郎/童心社/1975年

 

 二本立ての紙芝居。「ぱんくがえる」と「ぺちゃんこがえる」で、各々6画面。

<ぱんくがえる>

 こがえるが、池のそばで見た大きな牛にびっくり。おとうさんがえるにはなすと、池で一番大きいと自慢しているおとうさんが沽券にかかわると、おなかをふくらませました。もっと大きいと言われ、もっと おなかをふくらませると おなかの皮が つっぱって いたいこと いたいこと。こがえるから もっとおおきかったといわれ、おなかは風船玉のように ふくれ ごろんところがってしまいます。それでも もっと大きかったといわれ、おとうさんがえるが りきむと、おとうさんがえるの おなかは とうとう ぱんく してしまいました。

 われわれも 「井の中の蛙大海を知らず」になってはいないでしょうか。

<ぺちゃんこがえる>

 道路は広くて、いくらとんでも平気と、あおがえるが ピョーン。

 もっと とぶぞ。

 池の中では 飛べないし、池のまわりは 草だらけ。道で遊ぶのが いちばんいいや!

 ところが ブツブツブー 車がやってきて あおがえるは ぺちゃんこ。

 安全そうに見えても、危険もあります。 「油断大敵火がぼうぼう」です。


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