どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

まあちゃんのながいかみ まあちゃんのまほう まあちゃんのすてきなエプロン

2020年10月01日 | 絵本(日本)


     まあちゃんのながいかみ/福音館書店/1989年

 はじめ表紙はあまり気にしていなかったのですが、よくみると女の子の長い長ーい髪でした。

 髪が長い、はあちゃんとみいちゃん、おかっぱは、まあちゃん。三人の女の子の髪の毛談義。
 まちゃんは、「ずっとずっと、ずうーっとよ」と、髪の長さを空想します。

 なにせ、そのながさは半端ではありません。

 橋の上から髪をたらし、魚釣り。
 寝袋のかわりに、グルグル巻きにし、木の上で寝ます。
 二つの木に張り渡した髪で、洗濯ものも干します。

 でも、そんなに長いとどうやって とかすのよ!

 シャンプーつけてあらうと、ソフトクリームのよう。
 川の岸辺に寝そべって、髪をゆすいだら、ゆらーりゆらーり流れます。
 妹が10人うまれたら、私はのんびりイスに座って、妹がせっせっせと 髪をとかしてくれるわけ。

 次から次へと広がる空想がなんとも楽しそうです。

 三人が話しているところがモノクロで、空想の部分がカラーというのは、夢が花開いているよう。

 洗濯ものをほしているところで、まあちゃんがよんでいるのは「どろんこハリー」の絵本。子どもはすぐに見つけたようです。

 


     まあちゃんのまほう/福音館書店/1992年


 魔法の本を読んだ”まあちゃん”が、お母さんに魔法をかけると、びっくり、タヌキになってしまいます。
 多分元に戻すのに失敗するかと思っていると、ちゃんともとにもどります。
 ちょっとドキドキするはじまり。

 ところが、そこからお母さんは、とってもさばけたお母さんになります。

 自転車の二人乗りをしたり、台所でつまみぐい、おもちゃは部屋中にちらかしぱっなし。きわめつきは洗濯物の凧あげと、いつもは口やかましく注意されていることばかっり。

 やはり魔法をかけたせいかと思っていると、最後にどんでん返し。

 どうもこのままいきそうにないと思っていると、急に怒りだすお母さん。いつものお母さんです。

 怒られているまあちゃんをみて、ニコニコしている、もうひとりのお母さんがいました。

 いぬのピケがほえると、タヌキがいっぴきおおあわてで逃げていきます。

 作者から (1)タヌキははじめ、どこにいた? (2)にせものと本物のお母さんの違いは? (3)にせのお母さんがやりたい放題してるとき、本物のお母さんはどこで何をしていた?というクイズがありました。
 これがなかなか難しいのです。

子どもは、お母さんと、思いっきり遊んでみたいというのがどこかにありますから、たまには、こんなことしてみてもいいのかも。

 タヌキも素敵なプレゼントをしてくれました。

 

     まあちゃんのすてきなエプロン/福音館書店/1997年

 まあちゃんが、お母さんがぬってくれた新しいエプロンをしめて、ピクニックに出かけました。赤、黄色、ピンクの3つのポケットがついていて、なかには同じ色のハンカチが入っています。

 歌ってスキップしながらあるいていると、こざるが赤いハンカチ、こぎつねが黄色いハンカチ、こぶたがピンクのハンカチを見つけて、ハンカチをこっそり盗みんでいきました。まあちゃんはきがつきません。

 丘の上で、はーちゃんとみーちゃんが まっていました。

 ハンカチをみてもらおうとポケットから取り出そうとすると、ポケットにはいっていたのは果物。ふたりは おかあさんがこっそり いれてくれたんじゃないの?としんじません。

 それだけでなく パタパタパタッ あおいとりが まあちゃんの むねから とびたったのです。

 よーくみると ひみつのポケットがもうひとつ ありました。そこには たまごがひとつ。あおいとりが うんでいったのです。みんなびっくり。

 でも、みんなは、サンドイッチをつくります。

 さんにんは、たのしそうに おりょうりしていますよ。

 ポケットには、あかいすももと きいろいオレンジ ピンクのももが はいっていました。こざる、こぎつね、こぶたは、ハンカチを失敬する代わりに くだものを いれてくれていました。

 たかどのさんの ほっこりする絵本です。表紙に描かれた木のそばには、登場人物がすべて顔をだしています。

 おかあさんのミシンは足踏みと、ちょっとレトロな感じ。


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