観察 Observation

研究室メンバーによる自然についてのエッセー

海の中の世界―ダイビングの入口―

2012-12-18 16:22:21 | 12
6年 久保薗昌彦
 先日ダイビングのライセンスを取りに行った。その際に海洋実習で実際に海の中に潜ったのだが、海に中は陸とはまったく違う世界だなと実感した。海の中は静かで重力を感じず水の流れにまかせてゆらゆらと揺れるのはとても心地よかった。また自分の呼吸に合わせて体が浮いたり沈んだりするのは、難しいけれど非日常的な不思議な感覚だった。海の水は冷たかったが外の気温から想像するほどではなかった。またウェットスーツがレンタル品にしては自分の体にフィットしていたので水のスーツの中で水の対流が起きることもなく、水中にいる間はとくに寒さを感じなかった。波が強くまた岸に近かったこともあり視界はあまり良くなかった。また晴れていれば太陽の光が幻想的に見えたのかもしれないが、その日はあいにく曇りのち雨だった。
海中で一通りの技術の講習を受けた後、少し海中の探検をした。驚いたことにクマノミがいた。海水魚は好きで飼っていたりもしたが、まさか関東の海にクマノミがいるとは思わなかった。クマノミだけでなくルリスズメダイやクロスズメダイなど熱帯魚屋や水族館でしかみたことのないような色鮮やかな魚たちがたくさんいた。また、毒を持ったウツボやゴンズイなどもいた。ゴンズイは20匹ほどの個体が群れをなしていて、みんなが同じ方向を向いてウネウネしていておもしろかった。釣りをしたときに釣りたくても釣れなかったクロダイが悠々と泳いでいて少し悔しかった。
今回は岸から歩いてエントリーできるようなスポットだったので波の影響も大きく体勢を保つのが難しかったが、船からエントリーするようなスポットだと波の影響も小さくもっと心地よいのだろうなと思った。またそのような場所だとアドバンスト・オープン・ウォーターの資格がないといけない場所もあるので、国試が終わってから卒業するまでのあいだに取得したい。そして、いろんなダイビングスポットへ行っていろんな海の顔を見てみたい。

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