ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

ヤルときゃヤリます!

2019-03-18 | 経済・政治・社会
日を追うに連れ、テロや犠牲者の詳細がわかってきて、
報道に接するのも苦しいほどですが、
「この事実から目をそらせてはいけない。
少しでも犠牲者に報いられれば。」

という思いで、ニュースを見たり読んだり。


ムスリム(イスラム教徒)は土葬する
というのも、今回初めて知りました。
すでにチャーチの墓地の一角の造成が進んでおり、
今週中にも合同葬儀が執り行われるもよう。
ご遺体の家族への引き渡しも始まりました。


淡々と語る教徒代表者の話には心を揺さぶられました。
ムスリムも日本人のように湯灌をするのだそうです。


男性が男性の、女性は女性のご遺体をお湯で洗い、
真っ白な布に包んで、旅立ちの用意を整えます。
お祈りの前のように身体を清め、魂だけの旅立ち。
それ以外のものは全てこの地上に残していきます。


白い布でくるまれたご遺体はそれぞれの家族の元に戻り、
最期のお別れをして埋葬されるそうです。
なのでこれから葬儀までの時間は非常に大切なんだそう。


どんなに変わり果てた姿でも、最期に一目でも会って
お別れが言いたいのは人の常なのではないでしょうか。


さまざまな被害者たちが、
「哀しみはあっても憎しみはない」
「すでに犯人を許している」
「憎しみではなく愛を捧げる」

と口々に言うのは、涙なくして聞けません。


イスラムこそ、目には目を歯には歯をの報復律で、
「やられたらやり返せ」という教えなのだと思っていた、
自分のなんと無知だったこと。


ヘイトではなくラブ
事件からたったの3日で愛する人たちを亡くした人が、
淡々とそう語る姿は高潔を超えて神々しいほどでした。


"There is no need for anger - anger and fighting
doesn't fix anything, but through love and care
we can warm hearts."

(怒りはいらない。怒りと闘いは何も解決しない。
けれど、愛と気遣いで心を和ませることができる)


怒り狂った犯人の心さえ愛と気遣いで和ませる勢いで、
イソップ童話の「北風と太陽」の太陽そのもの。


NZには死刑制度がないので、極刑でも終身刑。
これから長い時を囚われの身として生きていく中、
許しと愛が犯人の怒りと憎しみを鎮めんことを。



人種差別主義者のオーストラリアの議員に卵かけした、
エッグボーイ支援の寄付は4.7万豪ドルでほぼ400万円

やったね卵かけ少年(笑)
少年はほとんどをチャーチに寄付すると言っています。


チャーチ被害者への寄付はすでに800万ドルを突破して、
これって6.5億円なり~
国民全員が1人2ドル近く拠出している勢い
ギブアリトルだけでも600万ドル目前

(※海外からの寄付もあるのでしょうが)


これぞキウイの行動力
ヤルときゃヤリます






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