ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

きっと歴史に残る青空礼拝

2019-03-22 | 経済・政治・社会
クライストチャーチのテロから今日で1週間。
大勢が集まるからこそ狙われた金曜日の集団礼拝


これだけ集まりゃ安全でしょ(笑)

50人の犠牲者の週命日の追悼集会を兼ねた
ハグリーパークでの集団礼拝


こんなに大勢の異教徒や政治家やスポーツ選手、
外国からの関係者、報道陣がわんさと押し寄せた
緑の公園の中での青空礼拝なんて

イスラム教徒の歴史の中でかつてあったんだろうか
(※仮設トイレの色がこれまた青空のような色!)


警察も大勢いるし

強面ムキムキのマオリギャングたちも
礼拝中ずっと目を光らせていました。


テロが起きた時間ちょうどの2分間の黙祷の後、
集団礼拝を仕切るイマーム

こんなに若い方なんですね。


私は見たことがなかった礼拝の光景。

きっと教徒以外の多くの人も同じだったはず。


世界のメディアが報じたヒジャブ姿のアーダーン首相

今日は「女性はスカーフを被ろう」という呼びかけもあり
私も被って外出しました。


心は張り裂けても我々は挫けない
We are broken-hearted but we are not broken


というイマーンの言葉は多くの心に残ったことでしょう。



生放送の後にスライドのように流れた犠牲者の写真。



何度も何度も目にした写真もあれば



初めて目にした写真も。



老いも



若きも



この移民国にあっては



本当に日常の普通の人々。



自分と同じエブリデーピープル



多くのキウイにとってムスリムかどうかなんて

「ラグビーが好きか?サッカーが好きか?」
ぐらいの違いなのでは?


未来ある子どもたちの写真は



特に胸にこたえます。



せっかく平和な国にやってきたり



ここで生まれたのにね。

3歳の最年少犠牲者



APが世界に打電してくれたこの1枚

この集団礼拝をこれ以上雄弁に語る写真があるだろうか。


白人の女性警察官がヒジャブを被り
胸に赤いバラを差して礼拝者を守る
西洋社会にもイスラム社会にも
衝撃の1枚だったのではないかと思います。


これが非常時のNZの自然な光景であることも、
この国もキウイであることも誇りに思います。






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