ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

今日を迎える意味

2019-03-12 | 経済・政治・社会
あの3・11から8年。


今朝いつもと同じように目覚め、
着替えてウォーキングへ
変わらぬ日常のなんとありがたいことか。


8年前のあの日、こんな当たり前な「明日」が
迎えられなかった多くの魂があったことを
忘れずにいようと改めて思いました。


2万人近い死者・行方不明者を出した大惨事への教訓に
いざとなったら人の手には負えない怪物となる
原発への決別こそが、3・11やその後の復興作業中に
失われた命への最大の弔いなのではないでしょうか。


一度汚染されてしまった土も水も二度と元には戻らない。
地球は人類だけでなく動植物とも共有する大切な住まい。
その地が末永く安全で、平安なものであるように。


先日行った、まるや八丁味噌の味噌蔵にある樽は

3トン近い丸石を積んでいました。


石の芯(というものがあるのも知りませんでした)を
内側に向けて積むので、地震で崩れることがなく、
同じ重さのコンクリートでは少しでも傾けば桶が壊れ、
桶にこそ美味しい味噌を作るたくさんの菌が住むので、

1337年以来続く、古来の方法を守っているそうです。


古の人々の知恵、ひいては健康に生きることができる
大切な食品の伝統が決して途切れることがないように。

これもまた今日を迎え、明日を迎えの繰り返しの中で
続いていくことなのだと、改めて気づかされました。






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