ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

ありがとう香港

2019-03-05 | アジア・中華・香港
さようなら香港
という見出しにドキリとさせられ、


それに続く、
移住希望が急増
に納得。
昨日の日経の記事




独身時代の80年代に3年、結婚してからの90年代から
2004年まで計14年暮らした心から愛する香港



日本は生みの親
香港は育ての親


ずっとそう思っています。


長い学生時代にピリオドを打ち、私は香港で社会人になり、
どこでも生き抜いていくための身・技・体を学びました。


英領として150年を生き抜いた香港はどんな状況下でも
生き抜くことを徹底的に教える、生きる教科書でした。


その香港で今、若者の51%、2人に1人が海外移住を
目指すという事態。止まらない中国化で民主が脅かされ
27年後には完全に中国に統一される中で、若者が
自分の生まれ育った街を去る決心をすることもまた
香港が教える、生き抜く知恵なのだと思います。


今の香港の住宅価格は平均世帯年収の20.9倍だそうで、
3年前の2016年に19倍よりさらに高くなっており、


出ていくのも大変
残るのも大変なら
半数以上が出ていこうとするのが
実に香港らしいと思います。


自分に相応しくなくなれば、故郷であっても去ること。
これも香港が身をもって教えてくれたことで、
私もNZ移住を果たすことで実行しました。


今年でNZ暮らしも15年になり、
香港で暮らした14年を抜きます。
2017年にNZ国籍を取り、
香港の永住権は2018年に失効しました。


香港の永住権を残す方法もありましたが、
私たちはあえて残さない決心をしました。


「さようなら」は2004年にNZに向かったときに心に唱え、
それ以降はずっと「ありがとう」しかなかった香港。


私たちがそうであるように、世界に散っていく若者の心に
いつまでも香港の教えが宿り、骨太で逞しい人生を送れるよう

心から願っています。






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