ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

ヒジャブを被って見えたもの

2019-03-23 | 経済・政治・社会
クライストチャーチのテロから1週間経った昨日は、
各地で集団礼拝や追悼集会が開かれただけでなく、


「女性はスカーフを被ろう」という呼びかけもあった日
私も2分ほど迷った後に、被って外出することにしました。


イラン人の友だちを真似て手持ちのスカーフを頭から被り、
首に軽く巻いてみました。被った瞬間に暑さを感じました。


運転してみると、スカーフが柄物で目に付いたのか、
明らかに対向車のドライバーからの視線を感じました
一度はクラクションも鳴らされました。


このタイミングですから、それらの多くは
いいね
だったと思いますが、改めて
「ヒジャブってこんなに目立つのか
とほんの10分ほどの運転で実感できました。


イスラム圏であればヒジャブを被ることはむしろ目立たない、
女性としてのセクシュアリティを隠すためのものであっても、
イスラム圏以外の国では目立つだけでなく、
イスラム女性を強調するものになっている
ということが被ってすぐにわかりました。


だからこそアーダーン首相がヒジャブを被ったことが
ここまで衝撃的だったのでしょう。

(※ドバイの世界一高いビル、ブルジュ・ハリファがこうなった


逆に言えば、女性首相だからこそできたことだったのか
結果的にこれがイスラムとの連帯や平和の象徴になりました。


しかし、一般人の普段の生活においては目立つがゆえに、
必要以上の視線を集めたり批判されたりもするのでしょう。


男性だったら民族衣装をまとったり帽子でも被らなければ、
外見からだけでは、イスラム教徒かどうかはわかりません。


宗教への誇りとそれに伴う海外での摩擦

被るか


被らないか

どちらでもモスクではテロの犠牲になってしまった無念。


「でも、これが街中の襲撃だったらどうなるんだろう?」
と思った時に、意外なところからひとつの返事が来ました。
(つづく)






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