脱線 ~障害を克服するとは?

2007年03月27日 | その他

 【脱線】
上のイラストについて。
ちょっ早ラカンさん。15分くらい? HBの鉛筆のみ。補助線すら消してない。
左手(俺の利き手だが)だけで描き、右手は紙に添えることすらしていない。なぜそんな面倒なことをしたかというと、新聞などでよく見かける「障害を克服して云々」といった安易な記事に対する皮肉。「目に見える障害は楽でいいね」などと嫌みのひとつも言いたくなる。
ああいう記事を書く記者は、知能・精神・脳機能に障害を持っている人間がどれだけの偏見と無理解にさらされて生きているのかご存じないのだろう。
たかが努力で悪意を克服できるもんなら、この世の人間みんな幸せになってるっての。
ひとはひとりでは生きていない。その通り。だからこそ、本人の努力だけではどうにもならないこともあるのだ。
現実の痛みを理解できない輩がジャーナリストを名乗るな。
自分では声を上げたくても上げられない、そういう弱者の声なき声を拾い上げるのがジャーナリズムだろう。