犬薺

2013年04月21日 | その他植物









4月中旬写真。

 イヌナズナ(犬薺)。

北海道から本州・四国・九州の、道端や畑地などでときたま見かけるアブラナ科の越年草。

春の七草のナズナに似て食べられないことからの命名だが、白花のナズナに対してイヌナズナは黄花で、違いは一目瞭然。
茎葉に毛が目立つことから、イヌガラシなど黄花を咲かせる他のアブラナ科野草との区別も容易。

草丈は5~30センチほど、根出葉には粗い鋸歯があり、全体に白毛が目立つ。株の様相は生育地の栄養状態で大きく異なり、写真は痩せた土地のもの。
3~6月ごろ、茎を立ち上げ黄色い十字状花を総状に咲かせる。
実は扁平な楕円形。




 アブラナ科 イヌナズナ属
学名・Draba nemorosa

属名のDrabaは、ギリシア語で「辛い」の意で、もとは別のアブラナ科植物につけられた名。
種小名nemorosaは、「森林性の」。