2009年05月25日 | その他植物





4月下旬写真。

ナズナ(薺)。
別名・ペンペングサ、シャミセングサ(三味線草)。

日本全国の日当たりのいい道端や空き地などに生える、アブラナ科の越年草。
春の七草のひとつ。

花、草姿ともにタネツケバナによく似ているが、タネツケバナの実が棍棒状であるのに対して、ナズナは三角形。
「ペンペングサ」、「三味線草」ともに、実が三味線のバチに似ていることからの名。

「ペンペングサも生えない」という言い回しのペンペングサとは、このナズナのこと。
どこにでも生えることからだろうが、この辺りではあまり見かけない。

「ナズナ」の名前の由来は諸説あり。
撫でたいほどかわいい菜ということから、「撫で菜」の転訛。
秋から春まで生えているが、夏には枯れてしまうので「夏無(なつな)」の転。
切り刻む意味の「ナズ」と「菜」。

春の七草だけあって、春の若苗は食用。
また全草を乾燥させて煎じたものは、解熱・利尿・便秘・吐血など様々な症状の民間薬として用いられる。


 アブラナ科 カプセラ(ナズナ)属
属名のCapsellaは、ラテン語のcapsula(小箱)が由来。
花言葉は「あなたに私のすべてを捧げます」