Whatever will be, will be.

気まぐれ日記。

有馬記念の展望-その1

2016-12-19 00:46:55 | G1
毎年、前書きに書いていることを今年も。

宝塚記念もそうだが、開催時期や馬場状態などを含めて、悪い意味でのオールスター戦。
顔見世興行のようなものと思っているレース。
一昔前ならば、ダービー、天皇賞に匹敵するビッグレースの価値はあっただろうが、
個人的には今やビッグレースの価値はないと思う。
基本は王道を歩む有力馬は天皇賞、JCを使ったあと。
消耗度の問題がある。
そして、逆にここを取ろうと、コース適性や消耗度を配慮して、天皇賞、JCをパスして、
有馬記念を狙いに来る馬もいる。
そしてコースのトリッキーさもあるし、体調やコース適性の差が出やすい。
本当のガチンコ勝負の舞台設定ではない。

したがって...

ポイントはこのレースに向けて如何に余力を残してきているか?
あとは特殊とも言えるトリッキーなコース。馬場、コース適正も重要。
結局、本当の全力勝負の舞台でない。
だから、有り得ない着順が起きることがある。

通常のG1展望と同様な前走、前々走ベースの成績からの傾向はあっけなく通用しなくなることがあることは、
外れた時の良い訳の意味も含めて前置きしておく。

連対馬の傾向。

来ない馬
その前に前提条件として。
・前年の有馬記念以降(有馬記念は含む)、中山の重賞3着以内馬は、無条件に残す。
それを踏まえて。
(1)前走、重賞以外
(2)前走、4着以下。
 ただし、前走、5番人気以内でかつ古馬G1勝ち実績馬とJC5着以内の馬は除く。
(3)前走と有馬記念が中1週以内
(4)前走、1600m以下
(5)前走が10月より前


残った馬
各条件をクリアした馬
アルバート
キタサンブラック
ゴールドアクター
サウンズオブアース
サトノダイヤモンド
サトノノブレス
シュヴァルグラン
マリアライト
マルターズアポジー
ミッキークイーン
ヤマカツエース

11頭。

中山重賞3着以内の特例措置で残る馬
アルバート(条件もクリア)
キタサンブラック(条件もクリア)
ゴールドアクター(条件もクリア)
サウンズオブアース(条件もクリア)
サトノダイヤモンド(条件もクリア)

5頭。

今年は特例措置のみで残る馬は無し(初めてかも)

残った馬だけの計11頭。


さらに絞ると・・・。

とりあえず。
特例組はあくまで特例なので消す。(軸不向き)
→該当なし

他に。

前走、3200mを超える馬(基本はステイヤーズS組)は連対なし。
→アルバート
前走、菊花賞3着以下
→該当なし
3歳以上のG1勝ちなし
→アルバート、サウンズオブアース、サトノノブレス、シュヴァルグラン、マルターズアポジー、ヤマカツエース
6歳以上(あくまで少数派)
→サトノノブレス
前走、10着以下
→該当なし
今秋G1勝ち(連対)のない牝馬
→ミッキークイーン、マリアライト


さらに残った馬
キタサンブラック
ゴールドアクター
サトノダイヤモンド

計3頭。


G1勝ちのない馬は落ちるので、残るのはG1勝ち馬のみ
昨年の1,2着馬はG1勝ちのない馬であるし、G1勝ちのない馬、それも冒頭で述べたように
何でもありのような馬が来るのが有馬記念ではある。
しかし、一応、勝ち馬という事に絞れば、基本はG1勝ち実績がある馬が優勢である。
軸を考える上では妥当だろう!!

軸選び

サトノダイヤモンドイチオシ!!

近年最強世代の実質最強馬という立場。
中山の小回りコース2500mは脚質的な適正も重要になるので、サトノダイヤモンドには決して得意なコースではない。
しかし、古馬勢とは能力は違うはずだし、その上に斤量は軽い!!
これまでの3歳で挑戦したG1馬、最近で言えば、オルフェーヴル、ゴールドシップ(これらは中山を得意にしていたが)。
これらの馬と遜色はないと思うし、3歳時点ではあるいはそれ以上。
そして古馬勢は基本的に能力では大したことはないメンバー。
能力を信じて競馬をすれば、普通に勝てるだろう!!

キタサンブラックはこれまでのG1展望や回顧でも述べているが、展開と枠順に恵まれている部分が強く、
レースレベルで高いパフォーマンスは決して示していないと考えている。
G1を複数勝っているが、歴代の複数のG1勝っている馬たちとはランクが落ちるのは否めない。
それと相手も決して大した馬がいない部分もある。
そうはいっても、今回も展開には少なくともある程度恵まれる可能性は高いし、現状、古馬の中では
トップレベルにあることは確かだから、軽視も出来ないが、他馬がもう少し潰しに行くようなレースをしかけられたら、
案外の可能性は有るとみる。
その可能性は低いのだが...
なので次点扱い!!

ゴールドアクターは陣営は前走のJCが最大目標のようなことを吹いていたが、そうとは到底思えないような調教だったし、
場合によっては逃げても良いくらいのことを言っていたのに、そんな素振りすらなかった。
戦前のあのコメントは何だった!!という結果。
どう考えても中山小回りの方が向いているわけで、結局、陣営は今回の方が目標なのは明らか!!
昨年の勝ち馬でもあるし、今回は巻き返してくる可能性は有るかもしれないし、一応、人気を落とす立場。
馬券的にはこの馬も要注意な存在。