星くず日記

お気に入りの音楽のことや日々チョットしたことをまったーりと綴っていきます

敬老の日に寄せて

2009-09-21 22:09:00 | Weblog

今日は、敬老の日でした。

スザンヌ(sUnさんのお母さん)にメールを送ったところ、返事は「いま、お墓参りに行ってきたところ」でした。

おっと、いけねぇ~、昨日は彼岸の入りだったんですね。しっかり忘れてました

 

ふーちゃん(私の母)もスザンヌも、しっかり敬老のお年頃ですが、今日は私のおばあちゃんの話をします。

私の祖母・ミヨちゃんは樺太生まれの色白美人でした。

とってもお洒落な人で、お酒も好きでしたし、タバコもキセルで吸っていました。

粋なおばあちゃんでしたが、たいへん頑固な人でした。

子どもの頃から病弱だったそうで、学校にはほとんど行けなかったと聞いています。

だから、字があまり書けませんでした。でも、本はいつも読んでいました。特に週刊誌を読むのが大好き

 

リウマチと心臓病を長く患っていました。

晩年は、その病気と共にかなりの痴呆症。

夜中になると徘徊するのでベッドに手足を縛り付けられたりもしました。

いままで聞いたこともないような、恐ろしい言葉も大声で叫びました。

ミヨチャンはよく下の世話をしてくれているふーちゃんへ、「あなた、まだお若いんだから、付き添いの仕事ではなく、早く違う仕事をみつけなさい」って云ってました。

交互にミヨチャンの付き添いをしていた、ふーちゃんとポン子さんは心身ともにクタクタ

24時間目が離せないし、コミュニケーションも取れないのですから。

 

でも、痴呆になったら、リウマチの痛みは感じなくなったの?

それだと、いいんだけどな。いつも、ミヨちゃん「痛い、痛い」って云っていたから。

何もわからくなった様にみえてたミヨちゃんだけど、あの時、心の中にはどんな景色があったのかな。今でも時々考えます。

自分のことさえ、わからなくなったミヨチャンは、どんな心の旅をしてたのかな。

 

病弱だったミヨちゃんは、長生きできないと思っていたそうです。

でも、孫の花嫁姿が見れて、ひ孫まで抱くことが出来たと、とっても喜んでいました。

私が出来た唯一のおばあちゃん孝行は、“ひ孫を抱かせてあげること”だったのかな

 

sUnさんのお父さんの三回忌のため帰省した時に、ミヨちゃんを見舞った折の写真です

女の子はポン子さんの長女。坊主頭の子はジローです。

ジロー「ばあちゃん、ゼリー美味しい?」

 

ミヨちゃん「食べるかい。ホーレ」

ジロー「ア~ン、美味しいね」

ミヨちゃん「まだ食べるかい。ホ~レ」

それまで、とっても恐い顔をして孫やひ孫に囲まれても、一人違う世界にいたミヨちゃんが、一瞬とってもやさし~い顔になりました

 

保母さんをしていた友達が、「子どもはドンドン新しいことができるようになるから大変だけど喜びがある。でも、年寄りはだんだん出来ていたことが出来なくなるから辛い」と話していたのを思い出しました。

でも自分自身、老いを少しづつ実感するようになると、だんだん出来なくなることを誰よりも辛いのは自分・本人なのだと気づきました。

 

ミヨちゃんの笑顔は、いつも人の手を借りている自分が、人に(ジロー)何かをしてあげている喜びだったのでしょうか。

震える手でジローの口にスプーンを運んでいるミヨチャンの目は、とってもキラキラとしてました

 

いいよ、ミヨちゃん、私の名前を忘れたくらい。私の存在を忘れたくらい。私は全然平気だよ。だって、私が覚えてればいいんだもの。

 

ふーちゃんやスザンヌにも、その様な状態が訪れるかもしれません。

でも、私は動揺したり悲しんだりしないよ。

大丈夫、私が今までのことを忘れなきゃいいんだから

だから、今のうちにいっぱい楽しい思い出を作ろうね、ふーちゃん・スザンヌ

 

KOKIA - おばあちゃん(Audio Only)

 

 

 

お彼岸だというのに、何も用意をしてなかったので、これで我慢してもらうことにします。

 

愛知・穂積堂 【抹茶 葛ロール】 

 

穂積堂は西尾市にあって、西尾市というのは抹茶の生産量が日本一の地なんですって

だから、抹茶を使ったお菓子がいっぱいあります。

このロールケーキのスポンジ部分も抹茶がとても濃くて、色も濃いでしょ

クリームも抹茶味で、甘くないどころかホロ苦

でもね、透明なプルプルした部分が、小豆入りの葛で、それがホンノリ甘くてイイかんじ

洋菓子と和菓子の融合というか、ロールケーキを葛で巻くという、ちょっと今まで食べたことの無い味わいです。

 

子どもにはわからないオトナの味よ

甘くないので、意外にも牛乳と一緒に食べたら美味しいのでは 試してみたいけど、あいにく牛乳がありまっしぇん

そうだ 昨日買って来た豆乳があるじゃない

 

深山豆乳 

 

ここのお豆腐は、石豆腐とも呼ばれていて超有名らしいのです。

私がいつも買っている豆乳の3本分のお値段の深山豆乳。さぞや濃くて美味しいのだろうと思ってゴクッ。

 

うっそー これ、豆乳じゃなくって、液体豆腐です

甘味は、本当に自然な大豆の甘味だけ。

最近、豆乳が飲めるようになったと思っていましたが、残念ながら味つきの豆乳しか飲めていない私でした。

 

 

ところで、敬老の日とは何ぞや:「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」

 

老人が敬愛されているとは思えないし、長寿を望んでもいないし、望まれてもいないような世の中に思えるのは私だけでしょうか。

いつもいつも私たちの一歩先を歩いてくれている人達へ感謝の気持ちを忘れずに、そして今日ばかりは「長生きしてね」っていいたいですね。

 

ふーちゃんやスザンヌには、今年から「ずっと元気でいてね」はいわないことにしました。

元気でいてくれたらいいけど、元気でなくてもいいです。生きていてくれたら

 

 

 


初夏の富良野 “風のガーデン”

2009-09-21 14:10:23 | sUn
美し国の季節は、秋へと移りつつあります

北海道では大雪山に初雪が舞い、麓にも冬が駆け足でやってきます

初夏の富良野で見つけた、思い出を“デジブック”にしてみました

この“風のガーデン”シリーズは、時間をかけて「貞三先生」の花言葉に負けない
「sUnおっちゃん」の花言葉を創ってみたいと思っています