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星くず日記

お気に入りの音楽のことや日々チョットしたことをまったーりと綴っていきます

棟方志功展

2009-05-28 15:54:30 | お出掛け
もうすぐ5月も終わりですね。早いナァ~。


さてさて、私、5月の連休最終日に菰野町・パラミタミュージアム
「棟方志功展―歌と仏の世界―」というのを見てきてました。(6/28まで


棟方志功は私のとっても好きな人です


とっても生命力に溢れているし、ねぶたを思わせる色彩とか、どこか懐かしくも切なくもあります。






今回、私の一番のお目当ては「二菩薩釈迦十大弟子版画柵」


イタリアで最高賞を受賞し、世界に「棟方志功」の名を知らしめた作品です。


先に十人のお弟子さんを描き、後から屏風にするために両脇に菩薩を加えたそうです。


十人のお弟子さんは、その人の事を知っていて、その人に合わせて彫ったのではなかったようです。

彫り終わってから、偶然にも、お弟子さんにピッタリ合ったとのことです



志功さんの版画には、下書きのようなものがなくて、迷いなく彫っているのがわかります。


極限まで自分と向き合うとか、極限まで精神を集中するとか、言葉では簡単にいえるけど、自分に置き換えると信じられない世界です。


大袈裟な言い方だけど、仏教の枠を超えた何か「魂」とか「命」を感じるのは、版木ではなく命ある木に彫ってるような木目に逆らわない、木と一体になったようなところかな。




さて、もう「一つの歌の世界」というのは、俳句とか和歌に合わせた作品です。


歌のイメージとなる情景だけではなく、文字も描かれています。


そうそう、1点だけ、字が逆になっているのがありました。

版画なので、鏡のように字を彫らなければならないのに、うっかりそのまま彫ってしまったんですね



画面いっぱいに字と絵の世界。でもよく見ると字が歌っているんですよ


曲などついていない歌ですけど、彫っている時は志功さんの頭の中ではメロディーがついていたのかな






天女とか菩薩を描いても、とても艶かしい、豊満な女性を感じますよね。


まあ~るい顔や、まあ~るいオッパイは、男性にとっては永遠の憧れ、若しくは永遠の母親像でしょうか。


慈悲とか忍耐が母親とすると、私はまだまだ修行が足りないみたいです。(トホホホ)