年末年始、困ることが一つだけあります。
それは行商の魚屋さんが来てくれないこと。例年のことですが、1月半ばまで休み。
その間、魚を食べたいときは、商店街かスーパーで買うしかない。
やむを得ず、毎年、何度か買うのですが、美味しい魚にはなかなか巡り合いません。
でも、カミさんは、スーパーのマグロのほうが美味しいと言います。
魚の味音痴だから、サカナ臭くなくて柔らかければそれでいいのです。
美味しい魚が無いのなら、久しぶりに夕食は肉にしようか。
足が痛いというカミさんに代わって、商店街の肉屋へ行きました。
暮れだというのに商店街は閑散として、いずれシャッター通りと化すかもしれません。
昔は3軒あった肉店も今は1件だけになっています。
店に入ってみて肉の値段に驚きました。松坂牛、A-5、100g¥2,400。ひぇ~っ!
ところで、A-5って何? 肉の大きさ?
おじさんに訊いたら肉の等級で、A-5は最上肉なのだそうです。ほんと?
どうしてかというと、ほかにも100g¥1,800と¥1,200の松坂牛。
そのどちらにもA-5とついているので、これは絶対にヘンです。
でも、おじさんに文句を言ってもしょうがありません。
カミさんからは、いちばんいいところを250g買ってきて、と言われています。
2,400×250=6,000と暗算しながら、どうしよう?
いくら経済観念に欠けているわたしでも、すぐには決断できません。
1時間?ほど考えて、¥1,800のやつを250gちょうだい。
それでも清水の舞台から飛び降りるほどの覚悟が要りました。
家に帰って、100g2,400円だってさ、と言ったらカミさんも、ひぇ~っ!
「わたしでも、それは買わなかったと思うわ・・・」
とにかく肉の値段に驚いた一日なのでありました。