ユニコムかつしかつれづれ日記

NPO法人ユニコムかつしかのパソコン教室活動などのよしなしごとを、そこはかとなくゆるりと書きしるしてまいります

面白半分、真面目半分

2015-12-11 | 日記

 

作家の野坂昭如氏が亡くなられました。

作家だけでなく、歌手、作詞家、タレント、政治家、キックボクサーなど、多彩な顔の人。

自らを焼跡闇市派と名乗り、作家として戦後無頼派の系統に属します。

 

坂口安吾、新潟という縁があって、若いころによく読んだ作家の1人でした。

忘れられないのは、面白半分という雑誌に載った「四畳半襖の下張り」事件。

雑誌の編集長だったので、猥褻文書の販売違反で罰金刑を喰らいました。

 

その雑誌、時々買っていたのですが、偶々買った号に「四畳半~」が掲載。

永井荷風作といわれていますが、読んでエロチックというより難しかった記憶があります。

雑誌を捨てた後に事件が起き、かなりのプレミアムがついて・・・あ~あ、捨てるんじゃなかった。

 

田中角栄に対抗しようと選挙にも出ました。

ロッキード事件のあと、参議院議員を途中でやめて、衆院選で田中と同区から出馬。

たしか選挙運動中にウヨク?だかに斬りつけられたと思いましたが、結果は落選。

 

歌手としては、男と女のあいだには・・・黒の舟歌をよく歌っていましたが、あまり上手くはない?

作詞では、おもちゃのチャチャチャとか、はとや、はとやのCMソングとか。

タレント業?では、なんといっても小沢昭一、永六輔と組んだ「中年御三家」でしょう。

 

本業の作家では「火垂るの墓」「アメリカひじき」。

なんで2作かというと、最初に読んだ小説が、その2作が一緒になった文庫本だったので。

以来、エロ事師たち、マッチ売りの少女、骨餓身峠死人葛、エロトピア・・・読んだ本は数知れず。

 

何かと話題の多い人でしたが、10年ほど前に脳梗塞で倒れました。

リハビリしながら執筆中ということでしたが、再起かなわずに残念です。

面白半分、真面目半分の戯作者野坂さんのご逝去をつつしんでお悔やみ申し上げます。

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