ユニコムかつしかつれづれ日記

NPO法人ユニコムかつしかのパソコン教室活動などのよしなしごとを、そこはかとなくゆるりと書きしるしてまいります

雨に傘さし、情に棹さす

2015-08-22 | 日記

昨日のテクノの帰り、雨に会いました。

100円ショップの雨合羽、買おうと思いながらはや数か月が経過。

とりあえずは、自転車につけっぱなしの傘をさして帰りました。

 

雨合羽姿で自転車に乗る人が明らかに増えています。

信号待ちの時などに見回してみたら、傘と雨合羽、半々くらいの割合。

例によって、お巡りさんやパトカーに遭遇しないよう、できるだけ裏道通行を心がけます。

 

家の近くの踏切にさしかかりました。

ちょうど遮断機が下りたところで、その向こう側、反対車線の先頭にパトカーがいました。

思わず周りを見回すと、傘さし自転車の人は、わたしを含めて4人。

 

みんなでさせば怖くない。

遮断機が上がって、クルマも自転車も何事もなく発進。

と思いきや、パトカーから大音声が響きわたりました。

「そこの4人の自転車のみなさん、傘さし運転はダメです。合羽を着て運転してください」

まとめて注意されてしまいました。

台風シーズンです、そろそろ本気で100円ショップへ行かなくてはいけません。

 

自転車に傘さして乗れば注意される。情に棹させば流される。

情に棹さす、というのは、他人の感情に気を遣いすぎると、自分も見失ってしまう、という意。

本来の、流れに棹をさす、というのは、船に勢いをつけて流れに乗ろうとすること。

 

国語調査では、それを逆の意にとる人がけっこう多くいるようです。

流れに逆らうとか、逆行するとかの場合に使う人が、6割ほど。

また、それに加えて、意味がわからない、という人も年々増えているそうです。

 

「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される」

草枕の冒頭も、今や昔、ということなのでしょうか。

わたしが、漱石の草枕を通しで読んだのは、カナダのピアニストだったグールドがきっかけ。

 

彼のレコードをよく聞いていた30代の頃、その愛読書が「草枕」だと知りました。

書いた漱石自身は、あまり良い作品とは思っていなかったようですが、わたしはお気に入り。

情に棹させば流される。それが英訳でどうなっているか、調べようと思いながら未だサボっています。

趣味ぶろ 教室ブログランキング


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする