気温が下がって風も強く冷たく、思わず身震いしてしまう寒さの一日でした。
大雨や強風の被害をもたらして九州を縦断した台風15号は、日本海へ抜けて温帯低気圧に。
16号も温帯低気圧になったようですが、今日は全国的に雨の予報です。
さて、下がったものがもう一つ、世界のあちこちでの株価。
アメリカがくしゃみをすれば日本が風邪をひいたのは、ずいぶん昔の話です。
いまは中国がくしゃみをすれば世界中が風邪をひく時代になったようです。
その中国、第2次大戦前の日本によく似ている状況だと、経済学者が論評していました。
1次大戦後の日本は、欧米列強の仲間入りをしようとして、経済的に行き詰まった。
それを何とか打開しようとして、周回遅れの植民地戦争に突き進んでしまったというわけ。
中国が日本と同じように愚かな道を辿らないことを願うばかりです。
何しろ米国と同じく、世界の中心でいたい国ですから、増強した軍事力にものを言わせて・・・・。
そうしたら第3次大戦がはじまり・・・・なんて悪夢まで考えてしまいそうで怖いですね。
世界は2人のために、なんて歌が昔流行りました。60年代、米ソ冷戦の時代です。
恋人同士ならともかく、2国のために世界はあるのではないぞ、とその時思ったものでした。
その米ソの構図が、もし米中に変わるだけなら歴史に進歩はないように思うのですが。
歴史上、没落しなかった国家はありません。
古代ローマ帝国、モンゴル、元、オスマン帝国、スペイン、ポルトガル、ロシア、大英帝国・・・・。
盛者必滅、栄枯盛衰は世のならいというわけです。
企業も然り。ひところ寿命30年と言われましたが、いまははるかに短い。
もちろん、中には数百年にわたって生き延びている企業もあります。
しかも、日本は断トツ世界一の長寿企業です。
その秘訣。商売がうまくいかないからといって、決して手を広げないこと。
これを国で言うなら、版図を広げてはいけないということです。
版図を広げ過ぎた帝国は、結局、統治できなくなって衰退の道を歩みました。