日本の原発稼動の生殺与奪権を握っているように鼻息の荒いのが原子力規制委員会だ。委員5名の顔触れは委員長田中俊一=原子炉高工学、委員長代理島崎邦彦=地震学者、更田豊志=原子炉安全工学、中村佳代子=放射線医学者、大島賢三=外交官だ。この専門家チームを統括する島崎委員が地震関係だけだ、当然地震関係に関しては、彼の意見に引き摺られる。他の委員は地震には素人だ。東北電力の東通原発敷地内の調査していた、この専門家チームが、「過去11万年以内に動いた活断層の可能性が高い」と評価報告書案をまとめた。東北電力に下北半島全域とも取れる広域の地質調査を示唆している。活断層である可能性を否定するデーターを要求している、活断層は100%ないのを証明しろと高飛車だ。規制委は原発稼動を認めて事故があれば訴訟に持ち込まれる、稼動を極力遅らせるか、不許可にもっていくのが得策との計算はないか。地震学者などと言っても明日起きる地震さえ予知出来ない、ましてや11万年前の活断層などと言っても信じられぬ。阪神淡路大震災も東日本大震災・津波も予知出来ないから史上稀に見る犠牲者と被害が出た。小さな地震はもとより大地震さえ判らないのが今の地震学だ。今後8箇所の原発で断層評価を進めるそうだが、未だ低水準の地震学の大家が調査した所で結論は出まい。出るのは活断層の可能性を否定出来ないなどと曖昧な表現で報告書を出して、後は各電力会社に証明しろと下駄を預け、責任を負わせる策に出るだろう。現在の地震学は予算を使ってもっともらしいことを並べるが一寸先は闇、当てにならないのは大地震の予知が出来ないのが証明している。ナマズが地震前に暴れるとか、ネズミが地震前に姿を消したとか言う、野生動物の予知能力に頼った方が予知出来るのではないか。ナマズと学者どちらが上か。お粗末な地震学である。
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