『落花情あれども流水意なし』だったのが民主と維新の仲。民主党細野幹事長(細野より太野のがピッタリだ)が1日記者会見して、夏の参院選について「野党との選挙協力を調整してきたが、今後は独自の公認候補者擁立に最大限努力する。維新とは協力しない」とタンカを切った正に身の程知らずを地で行く鼻息の荒さだが、一皮剥げば起死回生の妙薬もなく、名案も浮かばないのが実情だ。代表の海江田さえ先の衆院選の選挙区で落選、やっと比例復活のゾンビ議員だ(偽員)。最早民主党で単独では勝ち目がないのは国民周知の事実だ。恥も外聞もなく、維新の追い風を利用して勢力維持(拡大など夢のまたの夢)を計ろうとしたが相手の維新は何も落ち目の民主党と組んで貧乏籤を引くことはないと端から考えていなかった。民主党から擦り寄って相手にされないと見るや夜郎自大に『協力しない』との捨てセリフを吐いた。これを聞いて橋下、石原両代表は『へそで茶を沸かした』ことだろう。民主党内では『離党ドミノ』が現在進行形だ。岩手は小沢の天下だったので民主党が独占、2004、2007、2010年と参院選3連勝だったが小沢は『小沢の生活第一』を創って離党、唯一残っていた前復興相の平野達男が離党を決意した。このまま民主党に残って落選するより、同じ岩手の自民党鈴木俊一の無所属で出馬すれば自民党が協力するとの囁きに呼応したものだ。こちらは『落花流水の情』だった。自民は減退しつつある小沢の勢力を削ぐのに効果があるだろうし、平野は今後も議員生活が出来る。一石二鳥の妙案だ。一方細野は平野を慰留したが、翻意せず『離党届』を提出、民主党は受理せず『除籍処分』にした。党に力があれば除籍も効果あるが半ば沈没しかかったドロ舟では、効力もなければ、除籍された平野にはジリ貧の民主党には何の未練もない。返って清々したのではないか。参院選まであと3ヶ月民主党参院選の戦略は暗礁に乗り上げて万事休す。こうなったら『坊主憎けりゃ袈裟まで憎い』、選挙戦では日本維新の会を『自民党の補完勢力』『復古的な憲法観』と罵って口撃するようだ。民主党離党者は2月以降、平野達男参院議員、川崎稔参院議員、植松恵美子参院議員、山口和之前参院議員と4名だ。鳥取選挙区の川上義博参院議員も改選組なので離党して無所属で出馬、日本維新の会の協力を期待する算段。鳥取は自民党石破の地元だ、先ず勝ち目はないと本人は自覚しているのだろう。只今思案、摸索中のようだ。『捨てる神あらば助ける神あり』とはいかぬのが政界だ。写真は富士宮市・浅間大社で。
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