キツツキのドラミング

思い付くまま, 気が付くまま・・

往年の勢い今何処

2017-03-04 16:47:38 | Weblog

  自宅を出る際、記者の質問に「果し合いに行くサムライの気持ち」と恰好付けたセリフを吐いた石原慎太郎元都知事、武者振いをしたかどうか定かではない。日本記者クラブで集まった約300人との記者会見に臨んだ。石原「都議会の証人喚問まで待てない。座して死を待つつもりはない」と始まったので常日頃威勢の良い『慎太郎節』を炸裂するかと思いきや、終始言い訳と人様の所為にしており、男らしさの欠片もない、まるで気の抜けたサイダーだ、聞いている方が拍子抜けする。慎太郎曰く「都知事就任前に豊洲移転は決まっていた」「豊洲移転を裁可したのは知事本局長に大丈夫かと聞いたら『大丈夫です』と返答があったからだ」「最高責任者として移転を最終的に裁可した責任は認めるが、都庁各局、都議会、専門家の総意もあったので夫々責任がある。知事個人の責任ではない」東京ガスとの『土地売買契約書』『土壌汚染対策の費用負担に関する協定書』では、土壌汚染対策費586億円の内東京ガスの追加負担金は78億円とし、それ以上の責任は負わない『瑕疵担保責任の免責』が盛り込まれていたので汚染対策費860億円に膨張したが都の負担になった。これに対して「交渉は浜渦副知事に任せており、前川副知事が引き継いだ。部下を信頼していた」「中間報告を受けたかも知れない」「瑕疵担保責任の免責については昨年10月初めて知った」「判子を捺したことは覚えていない。誰かが捺したのだろう」「商売人ではないからよく判らない。そんな細かい事までやっていられない」結局慎太郎元知事は「知らなかった」「私には専門的知見はない」「覚えていない」「判らない」「司司に任せていた」と石原本人だけの責任ではなく皆に責任があることを強調した。『皆で渡れば怖くない』のタケシ流だ。会社勤め、公務員の経験皆無の小説書きのオッサンが都知事になって週2回の出勤では都政の掌握は出来まい。智慧と経験がある有能な東京都公務員のお陰で、滞りなく都政が行われたに過ぎない。こんな手合いが軍隊の指揮官なら全員戦死、指揮官のみ命からがら敵前逃亡して生き残る、体たらく。切羽詰れば人間性が露見するものだ。質問が小池知事に及ぶや俄然、生き生きと多弁になり「豊洲移転の混迷、迷走は小池さんにある。移転延期で業者は経費が掛かり、都も補償費を負担している。無駄なランニングコストが嵩む」「京大の専門家も豊洲は安全だと言っている。早く移転すべきだ」「安全と安心を小池知事はごちゃ混ぜにしている」この会見について小池知事の感想は「逃げている印象は良くない。石原さんらしくない」と『くのいち剣法』で斬られちゃった。豊洲市場用地取得を巡る住民訴訟に対して石原氏に賠償責任はないとしていた東京都側の主張を再検討する考えを小池知事が表明している。慎太郎にしてみれば『賠償責任は真っ平御免』だ。都議会では100条委員会(定数23名、自民党11名)が始まったが小池シンパ9名(含、公明党、共産党)で1/3だ。今後の展開は如何に・・・

追伸・・『日本3大がっかり名所』と言われているのが高知のはりまや橋、札幌の時計台、長崎のオランダ坂がある。部下に責任を擦り付け、オノレの責任回避を図る慎太郎、常日頃の弁舌とは雲泥の差だ。そこでガッカリ度を記念して石原慎太郎都知事像を制作して豊洲市場の正面に設置する。序でに噴水も造る、水はベンゼン入りの地下水を利用する。がっかり名所が4つになる。どうだ迷案ではないか。


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