キツツキのドラミング

思い付くまま, 気が付くまま・・

♪ 何が何でも勝たねばならぬ・・・

2020-06-21 10:04:39 | Weblog

 2019年7月の参院選広島選挙区を巡り、地元県議らに票の取りまとめなどを依頼し現金を配ったとして、東京地検特捜部は6月18日、公選法違反(買収)の疑いで前法相の衆院議員河井克行(57)広島3区(菅側近)と妻の参院議員案里(46)を逮捕した。2人の買収容疑は一部を共謀の上、2人合わせて94人に総額約2570万円。克行容疑者が「妻とは共謀していない」「買収の意図はなかった」と供述している。今回の選挙違反事件は古賀誠対安倍晋三の代理戦争の結果だ。反安倍に凝り固まっている古賀と、その子分溝手顕正76歳(参院5選)だ。2007年夏の参院選で安倍自民党は民主党に惨敗した。第一次安倍政権の防災相だった溝手は記者会見で「安倍首相本人に責任がある.(続投を)本人が言うのは勝手だが、決まっていない」と痛烈に批判した。また2012年2月には野田政権に対し、安倍が消費税増税関連法案への賛成と引き換えに衆院選を迫る「話し合い解散」を主張したのに対して、溝手は「安倍はもう過去の人」だと扱き下ろした。溝手は再度安倍政権が誕生すると考えが及ばなかったようだ“。2016年夏、参院議長に岸田派(前古賀派)は溝手を推したが、安倍首相が反対して止めた経緯もある。溝手は2017年旭日大綬章を受章したが、「別の用事がある」として親授式を欠席してしまったが安倍の立ち合いを嫌ったのだろう。閣僚にした溝手に、正に“飼い犬に手を嚙まれちゃった”これら過去の恨みつらみを安倍は抱いていた。一方の河井は総理外交特別補佐官として安倍・トランプの初会談のお膳立てを無事こなし安倍に評価され、菅官房長官の推薦もあり法相に起用された。2019年参院選に宿敵溝手に対して河井の妻、案里元県議をくのいち刺客としてぶつけた。安倍事務所のスタッフ4人を広島に常駐させる力の入れようだった。自民党から支給した選挙資金は溝手には他の候補者と同じ1.500万円、河井安里には10倍の1億5000万円を支給した。選挙中、安倍、二階、菅など自民党幹部が応援に駆け付けた。これらの期待に応えようと河井陣営は形振り構わず ♬“何が何でも勝たねばならぬ”王将の気分で頑張ったのだろう。溝手を支持する県議まで名目『当選祝』として、市町村長まで現金を配ったのだから堪らない。買収工作情報は広島県中を駆け巡った。今回の選挙違反事件の河井夫妻は古賀VS.安倍戦争の犠牲者とも言える。当時76歳、5選30年議員だった溝手が任期6年の参院選に6選を目指して立候補するのも如何なものか、やはり定年制が必要だろう。参議院であって養老院ではない。