ノリの東京の友人の生きる糧(福岡編)

日々のちょっとした楽しみや悲しみを徒然に語ります。

映画寸評(2016年9月分) ※お薦めは『ハドソン川の奇跡』と『青空エール』と『聲の形』です。

2016年10月03日 | 映画

 今回は先月に観た映画の評価と簡単な感想を書きます。

 9月に観た映画はいつもよりも多めの15本でした。これで今年観た映画は79本になりました。
 残りの3ヶ月は観たい映画の公開が20本以上控えているので、今年は年間目標の『100本』になんとか届きそうです。2016年の生きる糧(映画部門)は充実していますね。

 9月は15本も観ましたが、観終わった後にはほとんど余韻が残らない映画(DVDやブルーレイで観直すことはなさそうな作品)がほとんどでした。
 ☆5つの『ハドソン川の奇跡』、☆4つの『青空エール』とアニメの『聲の形』の3本だけが私が高評価をした作品です。残りはほとんど☆3つの評価です。まぁ、『☆3つ=上映時間中は楽しんで観れた作品』と言う基準で私は採点しているので、嫌な気分で劇場を後にした訳ではないので良しとします。☆2つや☆1つの評価の作品はストレスやトラウマになるので、☆3つの作品は私的には合格点です。


(2016年9月に観た映画の評価)

 1.後妻業の女 ・・・ ☆3

 2.青空エール ・・・ ☆4

 3.グランド・イリュージョン 見破られたトリック ・・・ ☆3

 4.超高速! 参勤交代 ・・・ ☆3 ※ネットのAmazonプライムビデオで鑑賞

 5.キング・オブ・エジプト ・・・ ☆3

 6.スーサイド・スクワッド ・・・ ☆3

 7.超高速! 参勤交代 リターンズ ・・・ ☆3

 8.聲の形 ・・・ ☆4

 9.レッド・タートル ・・・ ☆3

 10.怒り ・・・ ☆3

 11.闇金ウシジマくん Part3 ・・・ ☆3

 12.BFG(ビック・フレンドリー・ジャイアント) ・・・ ☆2

 13.四月は君の嘘 ・・・ ☆3

 14.真田十勇士 ・・・ ☆3

 15.ハドソン川の奇跡 ・・・ ☆5


 まずは、☆5つのトム・ハンクス主演の実際の航空機事故を描いた『ハドソン川の奇跡』ですが、「さすがはイーストウッド監督。」と言う感じで、物語の見せ方がとてもうまい作品でした。単に事故を時系列に描いてはいないので、ラストの展開は本当に盛り上がりました。本作は2016年を代表する作品だと思うので、多くの人に観て欲しい1本ですね。トム・ハンクスは1月に観た『ブリッジ・オブ・スパイ』と本作の2本で、マイアカデミー賞2016の『主演男優賞』の有力候補に躍り出ましたね。

 ☆4つをつけた2本のうちの1本の土屋太鳳さん主演の『青空エール』は、王子様のような高校生や過去に訳ありの高校生や遊びまくっている高校生、等が主役の最近の『学園モノ映画』とは違って普通の高校生(野球部と吹奏楽部)が主役の純愛映画だったので、なんだか新鮮な感じで良かったです。少し長く感じたので、もう少し話をコンパクトにまとめてテンポがよければ☆5つをつけていたと思います。

 原作漫画を読んでいたアニメの『聲の形』は本当に良く出来ていました。上映時間の関係でラストが原作と違っていた点が☆1つマイナスで☆4つの評価でした。私は原作のラストの方が好きです。本作は男女2人が主役だと私は思っているのですが、映画版は男子だけが主役っぽい終わり方でしたね。「どこかで観たラストだなぁ。」と思っていたのですが、TV版の『エヴァンゲリオン』の終わり方に似ている気がします。
 本作は実写向きの作品だと思うので、主役の男子高校生は菅田将暉さんに演じて欲しいです(映画を観ながらずっとそのことを考えていました)。あと、本作を大ヒットしているアニメの『君の名は。』と比較して評価する動きがありますが、比べる意味はないような気が私はします。『面白い映画』と『良い映画』は違いますからね。扱う題材が似ていたら比較してもいいとは思いますけどね。

 ☆2つをつけた『BFG(ビック・フレンドリー・ジャイアント)』は今年最大の『眠気と戦う映画』でした。ようやく終盤からは面白い展開になりますが、序盤からダラダラ話が盛り上がらず進むので、「本当にスピルバーグが監督なのか。」とずっと眠気をこらえて疑いながら観ていました。主役の少女と巨人(BFG)の2人が説明不足であまり魅力的ではないのも眠気を誘った原因ですね。そもそも、児童文学の映画化の本作を50過ぎのオッサンが観に行ったこと自体が間違いだったのかもしれませんね。
 ちなみに、私の隣りでポップコーンとホッドドックを食べながら観ていた中年女性は途中から最後まで爆睡、その隣りで観ていたお爺さんと孫(幼稚園児くらいの男子)の2人組は30分もしないうちに、「おもしろくないぃぃぃ。」と孫が大声で叫んだ後に劇場を出て行きました。そんな感じだったので、本作は観る人によって評価が大きく分かれる作品なのは間違いないと思います。

 残りの11本は全て☆3つです。まずは邦画の7本です。
 大竹しのぶさん主演の『後妻業の女』は観ている間は面白かったのですが、ラストが微妙な終わり方だったので鑑賞後は印象に残りませんでした。「大竹さん老けたなぁ。メイクでなんとかできなかったのかなぁ。」と言うのが一番印象に残った点です。大竹さんは中村勘九郎さん主演の『真田十勇士』で淀君を演じていましたが、こっちの方がスクリーン映えは良かったと思います。『真田十勇士』はぶっ飛んでいるので面白いのですが、歴史好きの人間としては少しふざけ過ぎに思えました(それでも笑いましたが)。堤監督なので仕方がないですね。

 佐々木蔵之介さん主演の『超高速! 参勤交代』と『超高速! 参勤交代 リターンズ』の2本は、時代劇が少なくなった現在には貴重な作品でありがたいです。観ている間は楽しめるので気分展開にはピッタリですね。『リターンズ』の終わり方から考えると、ひょっとすると更に続編が作られるかもしれませんね。

 演技派の俳優さんが多数出演していた『怒り』は、予告編を観て『ミステリー・サスペンス映画』だと思って観に行ったのですが、実際は「あなたは愛する人を最後まで信じることができますか。」と言う主題の重い内容の『ヒューマンドラマ映画』でした。そんな状況だったので、観終わった後に、「なんでこんな題名にしたんだろう。この内容だと怒りと言うよりは悲しみだよな。」と私は思ってしまいました。1人の凶悪犯罪者の逃亡を軸に描かれた同時進行する3つの物語のうちの2つは『怒り』よりも『悲しみ』が主題ですからね。あとは犯人の描写が不足しているので犯人の『怒り』の意味がイマイチ理解できませんでした(深読みすれば色々な事が考えられますが・・・)。原作小説を読めばこの疑問は解消されるかもしれませんね。

 原作漫画を読んでいる『闇金ウシジマくん Part3』は映画版を観るのは初めてでしたが、登場人物が若干違っていましたが漫画と同様に面白かったです。お金が絡んだ救いのない話を描いているので観終わった後に疲れるのは原作と同じですが、映画版の方が少しマイルドですね。今月公開される『ザ・ファイナル』は本作よりもアクション要素(暴力描写)が増えそうなので楽しみです。

 バイオリニストを演じた広瀬すずさん主演の『四月は君の嘘』は、なんだか懐かしい昭和の純愛モノを思わせる良作でした。数々の『学園モノ映画』に出演して、「またこの人が相手役なの。」と、ここ数年少し辟易していた山崎賢人さんも今までのイメージとは違うピアニストの役で新鮮でしたね。


 次は洋画の3本ですが、マジシャンが主役の『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』は本作で2作目ですが、前作同様に、「こんな大がかりなマジックの仕掛けの準備はいつやっているの。さすがに無理だろ。」と思いながら今回も観ました。いくら映画とは言え少し興ざめしてしまいますね。まぁ、観ている間は楽しめるので☆3つの評価です。

 古代エジプトの神と神の戦いを描いた『キング・オブ・エジプト』は、予告編を観て、「CGに頼りまくっているなぁ。イマイチかな。」と思いながらも観に行ったのですが、古代エジプトの歴史を知ることもできてなかなか面白かったです。ヒーロー物の特撮映画っぽかったのは予想通りでしたけどね。ちなみに、ヒロインを演じたコートニー・イートンはアナウンサーの夏目三久さんに似た美人でした。今後に注目の女優さんですね。

 2大アメコミの1つの『DCコミック』の悪役達が活躍する『スーサイド・スクワッド』は、ハーレイ・クインを演じたマーゴット・ロビーの怪演が見事でした。他の俳優達が完全に食われていましたね。マーゴット・ロビーは本作と『ターザン:REBORN』の2本でマイアカデミー賞2016の『助演女優賞』の有力候補に躍り出ました。物語自体は人間とは違う敵(宇宙人や怪獣)が出た時点で『リアルヒーロー物』が好きな私には少しシラけてしまうので残念でした。

 最後はジブリ映画のアニメ『レッド・タートル』ですが、公開翌日の日曜日の13時くらいの回に観に行ったのですが、驚くくらい客が入っていませんでした。子供もほとんどいませんでした。同じ日の午前中に観た『聲の形』がほぼ満席だっただけに、その差にビックリしてしまいました。ジブリの映画でここまで客が入っていないのは初めての経験ですね。物語は無人島に流れついた男の不思議な体験をセリフ無しで描いているファンタジーなのですが、観終わった後は、「そうですか。不思議な話ですね。」としか言えませんでしたね。日本のスタジオジブリが制作した作品と言うよりは、ジブリが海外のスタジオに作らせてそれを公開した、と言う感じなんですかね。


 以上、9月に観た映画の評価と簡単な感想でした。

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