ノリの東京の友人の生きる糧(福岡編)

日々のちょっとした楽しみや悲しみを徒然に語ります。

映画寸評(2013年9月分) ※お薦めは『凶悪』と『そして父になる』の2本です。

2013年10月23日 | 映画

 10月も下旬になってしまいましたが、今回は先月(9月)に観た映画の評価と簡単な感想です。先月は、期待していた作品が消化不良で、期待していなかった作品が予想以上に楽しめた、と言う感じの1ヵ月でしたね。

 今日現在で今年観た映画は92本なので、今年は『目標映画鑑賞数100本』に無事到達できそうです。
 ただし、多くの作品を観る事で少し弊害も出てきました。それは、同じ俳優さんが出演している作品が何本もあって、「あれっ、またこの人出てる!!。」と鑑賞中に思ってしまう事です。目立ったところだと、真木よう子さんの出演作が4本、尾野真千子さんの出演作が3本で、2作品に出ている俳優さんは多数です。俳優さんの人数って思ったよりも少ないんですかね。上手い俳優さんにオファーが集中しているだけの話なんですかね。

 さて、先月観た映画は以下の11本です。注意書きのない作品以外は全て劇場で観ました。

 1.劇場版 タイムスクープハンター 安土城 最後の1日 ・・・ ☆3

 2.ホワイトハウス・ダウン ・・・ ☆3.5

 3.ガッチャマン ・・・ ☆2.5

 4.キャプテンハーロック ・・・ ☆3

 5.ウルヴァリン SAMURAI ・・・ ☆3

 6.許されざる者 ・・・ ☆3.5

 7.エリジウム ・・・ ☆3.5

 8.闘魂先生 Mr.ネバーギブアップ ・・・ ☆3 ※DVDで鑑賞

 9.凶悪 ・・・ ☆4

 10.そして父になる ・・・ ☆4

 11.謝罪の王様 ・・・ ☆3.5


 まずは、私の期待に応えてくれなかった作品が『許されざる者』と『エリジウム』の2本です。両作品ともに☆3.5を付けたので決して面白くない作品ではないのですが、予告編を観てから私が勝手に思っていた『これは今年一番の作品になるかもしれない。」と言う期待にはほど遠かったですね。

 渡辺謙さん主演の名作西部劇のリメイクの『許されざる者』ですが、刀で戦うシーン(殺陣)が従来のチャンバラ映画のような爽快感が全くないため、多くの人に恐れられたと言う主人公の強さや怖さがイマイチ伝わってきません。盛り上がるべきシーンで盛り上がりにかけるため私は作品に乗れなかったですね。座頭市のような殺陣を期待していた私が間違いでした。最初から殺陣を期待せずに観に行けば感想は違ったのかもしれませんね。

 マット・デイモン主演の『エリジウム』は、『第9地区』の監督の最新作で、予告編に出てくるスペースコロニーや戦闘シーンを観て壮大なSF映画を期待していたのですが、舞台設定が壮大な割には、物語の主題がかなり限定された話で広がりがなくて、「想像していたのと全然違う~!!」。」と言う感じになってしまいました。「この舞台設定とキャストだったら、もう少し面白い話にできたんじゃないか。」と言う残念な気持ちで一杯です。予告編が良すぎでしたね。

 ヒュー・ジャックマン主演の『ウルヴァリン SAMURAI』も日本が舞台との事だったので期待していたのですが、強力な悪役(ライバル)が不在だったのでアメコミヒーローアクション映画としてはイマイチ盛り上がりに欠けましたね。ハリウッド映画に何本も出演している真田広之さんも中途半端な役だったので、「これだったら出演しなかった方がよかったのでは・・・。」と真田さんのキャリアを少し心配してしまいました。


 次に☆4つ付けた山田孝之さんが雑誌記者を演じた『凶悪』ですが、実際の凶悪事件を題材にした本作でタイプの違う凶悪犯罪者を演じたリリー・フランキーさんとピエール瀧さんの演技は凄まじかったです。主役の山田さんが完全に食われていた感じですね。残酷なシーンが多いので観る人を選ぶ作品だと思いますが、犯罪映画が好きな人は観ておくべき作品だと思います。山田さんを映したラストシーンは記憶に残りますね。話が面白かったので観終わった後に本屋さんに寄って原作本を探してしまいました。

 福山雅治さん主演の『そして父になる』は、前評判通りの出来の良さでした。演技の上手い俳優さんと出来の良いシナリオが揃ったら失敗はしないですね。ただし、『凶悪』を観た数日後に本作を観たのは間違いでした。凶悪犯を演じたリリーさんとピエールさんが本作では良い人を演じていたのには参りましたね。あと、『真夏の方程式』で警察側だった福山さんと犯人側だった風吹ジュンさんが親子役だったのも妙な感じでしたね。そんな感じで別の部分に目が行ってしまった本作ですが、2013年を代表する1本になるのは間違いないでしょうね。


 要潤さん主演のテレビ番組の映画化の『劇場版 タイムスクープハンター 安土城 最後の1日』は、戦国時代以外の色々な時代にもタイムスリップして面白いのですが、肝心の『安土城 最後の1日』の部分が、「え~、その程度の話なの・・・。」と言う感じで盛り下がってしまったので☆3つの評価で終わってしまいました。フェイクドキュメンタリー風の作品なので物語に過度に期待してはいけないのかもしれませんね。ダチョウ倶楽部の上島さんが良い味を出していたのは収穫でした。

 6月の『エンド・オブ・ホワイトハウス』に続く今年2作目のホワイトハウス破壊映画の『ホワイトハウス・ダウン』ですが、本作の方が私には面白かったですね。やはり、北朝鮮が悪役よりも、現実的な悪役を登場させた本作の方にリアリティを感じました。まぁ、両作品ともに非現実的ですけどね。何も考えずに観る映画としては最適です。


 松坂桃李さん主演の『ガッチャマン』は、散々叩かれていたので、「どれくらいヒドいんだろう。あのデビルマン(実写版)を超えるかなぁ。」と怖いもの見たさで観に行ったのですが、言われる程はヒドくない作品でした。世界設定が全く面白くなくて判りにくいのが敗因ですね。それに沿って書かれたシナリオが面白いはずがありません。俳優さん達が気の毒でしたね。続編を作る気まんまんのラストでしたが、本作はなかったモノにして、新設定でやり直した方がいいと思います。

 そんな残念だった『ガッチャマン』と違って、原作にリスペクトを感じたのがCGアニメの『キャプテンハーロック』でした。ハリウッドと違って予算が少ないはずなのに良くできていましたね。キャラクターの動きもメカの動きも見事です。原作漫画のストーリーは忘れてしまいましたが、本作はシンプルな展開だったので、ハーロックにあまり思い入れのない私でも楽しめました。ブルーレイ版が出たら観てみたい作品ですね。

 期待せずに観た阿部サダヲさん主演の『謝罪の王様』は、予想以上に出来が良かったですね。時間軸の違うエピソードがいくつか出てくるのですが、それが全てうまくつながっているのには感心しました。さすがはクドカン作品ですね(最後の大オチが面白いかどうかは別にして)。やはり映画は世界設定とシナリオが重要ですね。9月に観た作品の中では一番笑った映画でした。

 高校の先生が財政難の学校のために総合格闘技の試合に出て賞金を稼ぐコメディ映画の『闘魂先生 Mr.ネバーギブアップ』ですが、本作は去年アメリカで大ヒットしていたので、日本での劇場公開を楽しみに待っていたのですが、いつの間にかDVD化されていたので、DVDを購入して今回自宅で鑑賞しました。UFCが全面協力で試合のシーンも迫力があるので、本作は劇場の大きなスクリーンで観たかったですね。本作は総合格闘技とコメディ映画が好きな人にはお薦めですね。


 以上、9月に観た映画の評価と簡単な感想でした。
 ヒーロー物の映画が好きな私には、『ウルヴァリン SAMURAI』と『ガッチャマン』の出来は少し残念でしたね。

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