ノリの東京の友人の生きる糧(福岡編)

日々のちょっとした楽しみや悲しみを徒然に語ります。

よくぞ企画が通った ~ パコと魔法の絵本 ~

2008年10月21日 | 映画
 少し前になりますが、どの映画を観ようか悩んでいた『2008東宝12番組共通前売券』を使用して、『パコと魔法の絵本』を日比谷の『有楽座』で観て来ました。

 『有楽座』の前身の『ニュー東宝シネマ』は良く通った劇場だったのですが、リニューアル&劇場名が変更になってからは初めての鑑賞です。
 広さは変わらない感じですが、1つ1つのイスが大きくなって、とてもゆったりとした感じの良い劇場になっていました。古い劇場が、各地に出来ているシネコンに対抗するには、イスや段差の改善は必須条件ですね。

 さて、『パコと魔法の絵本』ですが、劇場の宣伝映像を観ていて楽しみにしていた期待を裏切ることのない良質のファンタジー映画でした。何度か涙を流してしまった良い作品でした。評価は☆4つです。
 絵本をCG化した綺麗な映像は、是非、ブルーレイで観直したいですね。

 物語の冒頭から続く阿部サダヲさんの暴走(すべりまくるギャグ)を観ている時は、「この映画は失敗かな?」と不安が脳裏をよぎったのですが、パコ役の美少女のアヤカ・ウィルソンさんが出てきてからの話の展開は見事でした。この作品は、彼女の笑顔に、かなりの部分を救われていますね。観客も劇中の出演者も同じ気持ちだったと思います。シナリオとキャスティングの良さが目立ちます。

 キャスティングと言えば、よくぞここまで個性的な俳優さんが揃いましたね。お腹一杯の俳優陣でした。これに竹中直人さん、松尾スズキさん、寺島進さん、大杉漣さん達が加わったら、更に凄いことになったでしょうね。

 少し残念だったのは、『マジックアワー』でもそうでしたが、若手No1の妻夫木聡さんが埋没気味だったことでした。
 役所さんや上川さんさえも限界点を越えた演技をしていたので、抑え気味の役を演じていた妻夫木さんは損な役回りでしたね。そう考えると、妻夫木さんは出る作品を選んだ方が良いかもしれません。主役級の俳優が多数出演する作品の中の端役だと、せっかくの良さが活かされないと思います

 と言った感じで、非常に面白かった本作ですが、このとんでもないファンタジー映画の企画を通したスタッフと、その企画にOKを出した出資者の方は素晴らしいですね。高い評価が続いている中島哲也監督だったから通った企画なんですかね?。
 営業マンの立場としては、この作品の企画を最初に説明したプレゼン資料を、是非見てみたいですね。非常に興味があります。「有名な舞台の映画化」とのことなので、すんなり企画は通ったのかもしれませんけどね・・。

 とても楽しかった作品なので、舞台の『MIDSUMMER CAROL ガマ王子vsザリガニ魔人』の映像も観てみることにします。映画との違いを楽しむことにします。
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