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『ホテル・ルワンダ』

2007-08-03 | たまには映画でも★
ちょっと前になってしまうんだけど
無性にこの映画を見たくなって借りてきました。

『ホテル・ルワンダ』


さらに前になってしまうんだけど
テレビで紹介されていて興味をもったもの。
ミニシアター系映画だけど、04年度アカデミー賞受賞作。
「目をそらしてはいけない」っていうキャッチフレーズを見て
重そうな話だからとずっと見ないでいたんだけど、ついに見ました。

私だって今話題の(一部で)やばい映画ばっかり見てるわけじゃないんです。
今見てたけど・・・。(誤解を生みそうだ・笑)
こういうシリアスなものもたまには見るんですよ。


舞台は1994年、内戦終結後のアフリカ・ルワンダ。


和平協定が結ばれようとしていた市内で、ある事件をきっかけに
内戦の対立民族であったフス族とツチ族が再び火花を散らす。
フツ族の民兵グループは武器を手にして少数派のツチ族への襲撃をはじめ、
それが罪なき100万人もの人々の大量虐殺ジェノサイトへと発展していく。
その中で、1200人もの民衆の命を救った1人の男性がこの映画の主人公。
愛する家族と近隣の人々を命をかけて守りぬいた真実の物語。

なわけです。
主人公の名は、ポール・ルセサバギナ。
発音が難しいです・・・。
非常に重く悲しい話だけれど
こういう歴史もあるんだってことを知ることができる
良い映画です。機会があったらどうぞ。



差別や偏見が、
怒りや憎しみが、
噂や思い込みが、
どれだけの群集を動かし、
誤った道に突き進むことに気付くことなく、
結果的に非道な事件を引き起こすか。

歴史的にたくさんこういったループは起きやすいことだけど
同じ人間同士が、後付けの文化や民族差によって
憎しみあって傷付け合って滅ぼしあうという性は
なくならないものなんでしょうかね。


社会心理学なんて一生懸命勉強したって
当たり前のことを理論的に言っているだけで意味なんてない!
って思ったことがある。
「怒りや偏見というミクロの力が作用して
社会の歴史を変えてしまうようなマクロな力に発展するのです」
なんて偉そうに人間の黒い部分を語っているだけ。
それによって影響を受けた人々への何の解決にもなってないじゃないか、と。

こういう風に理論的に人間のこころのメカニズムが解明されてきたからこそ
各人がそれを冷静に見つめなおして、
歴史的事件を別な視点から捉えなおすことが出来るようになったって言う点で
社会心理学という学問は重要だってことはわかるんだよ。

でもやっぱり『心理学』って需要に対して供給が間に合っていないというか
実学にいまだつなげるために、あともう一歩な所があると感じるんだよね。

この映画みたいな悲しい出来事が起こらないように
心理学はもっと何か貢献できるんじゃないのかな。
机上の空論、学会世界に留まらず、実学として使われてほしいねー。
人のこころに理論も計算も答えもないはずなんだから。

なーんてね。

研究も出来ない理想だけのひよっこが
勝手なことをぬかしてみました

とりあえず、こういうことを考える人は少ないにしても
いろいろなことを考えさせられる映画です。
頭やわやわ胸がどきどきの映画もいいけど、たまにはこんなのも、ね。

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