新型コロナウイルス感染者数が急増、患者を受け入れる医療体制の逼迫が現実味を帯びてきた。ベッドがどこまで埋まっているかを示す「病床の使用率」は全国7つの都道府県で30%を超えたそうである。
わが岡山県でも、先月20日の感染者数は174人だったのが、1ヶ月後の22日現在は498人と急激に拡大、病床使用率も26%となった。これ以上感染者数が増えるとどうなるか、誰もはっきりわからないというのが怖い。
そういえば西村経済再生相が19日夜の記者会見で、今後の感染者数の動向をめぐり、「感染がどうなるかっていうのは、本当に神のみぞ知る。予測をすることは極めて難しい」と述べた。
それに対し、立憲民主党の枝野代表は「残念ながら、担当大臣が今後の感染者の数について『神のみぞ知る』と。これは言ってはいけないというか、もはや責任を負えないことを自白した、許しがたい発言だと言わざるを得ない」と述べたという。
「神のみぞ知る」とは「つまり人間には知る由もない」といった意味合いの表現だ。今の状況の悪化を如実に示した言葉だとも思える。「許しがたい発言」どころか、むしろ場当たり的な対応策を述べるより、よほど正直でいい。私には、あの発言によって、国民がもっと危機意識を強くもつよう求めているようにも思えたのだけど…。
それよりも極めて緊迫した状況下にありながら、相手の言葉尻をとらえ、揚げ足を取ろうとするかのような枝野氏の発言は不快だった。これが「野党は批判ばかり、これだから野党はダメなんだ」と言われる所以かとも…。
22日、新型コロナウイルスの感染が拡大している札幌市や大阪市は、観光支援事業「Go Toトラベル」の対象から一時除外する方針を固めたという。政府はこの他の自治体でも事業停止が必要になるかどうかを慎重に見極めるという。
感染状況は「第3波」とも言える様相を呈している。18日からは連日、国内全体で2000人を上回る感染者が出ており、やはり感染拡大防止と経済活動を両立させるのには無理があったと言わざるを得ない。が、経済活動を止めるとコロナ禍が収まるというものでもなく、何が最善策かは、それこそ「神のみぞ知る」だろう。
しかしこの連休中の人出の多さにはあきれた。各地の高速道路や新幹線のホームは、行楽地などへ向かう人たちで午前中から混雑したという。各地の観光地でも人、人、人、これでは感染者数が拡大するのは当然だろう。
テレビで見ると、一応みんなマスクはしているが、ソーシャルディスタンスなんて、どこ吹く風か。3密を守っている人がどのくらいいただろうか。
インタビューで「コロナは怖いが、キャンセル料がかかるので…。マスクをつけ、3密を避け、手洗いに注意しながら楽しんできます」と言った人がいた。そんな状況でも旅に出たい。楽しみたいというのだから、もう何をかいわんやだ。
「Go Toキャンペーン」を利用して旅に出て、会食、観光で目いっぱい楽しむのは勝手だ。が、コロナをお土産に戻ってきて、感染を拡大させられてはたまったものではない。感染した人たちに対する差別はいけないことではあるが、内心では腹立たしく思う。それが正直な気持だろう。
コロナ対応になすすべがないとはいえ、一人ひとりがマスクをつけ、3密を守り、手洗いなど防止策を徹底し、危機意識をもち、社会的良識をも って行動すれば、絶対にコロナに打ち勝つことができる、そう思っているのは私だけかしら…ネ。
本当に!これまでして行楽地に出かける意義は何処にあるのか?不思議ですよね。
我慢を忘れた哀しい日本人かな?
欲しがりません勝つまでは」の悲劇は避けたいですが
出歩きませんウイルス去るまでは」ぐらいは頑張っていきましょう。
初期封じ込めに失敗してしまったのだから、これからは持久戦だと覚悟を決めて、国の政策だけに頼らず、国民1人1人の良識と実行力でこの難局を
乗り切らねば!ならない
まるで戦争時のコメントだね
冗談ではなく老女の忠告です。
いくら規制を厳しくしても、危険意識の低い人にはどこ吹く風、懲りない人はもう放っておくしかありません。
すべての人が納得する防止策なんて無理、でも状況が悪くなるとすぐに国のせいにします。「神のみぞ知る」といったらダメ、いっそ「もう自己責任だ」といったらどうなるでしょうか。
菅さんも色々と頭のいたいことで・・・。