9月20日、自民党総裁選で安倍晋三首相が3選を果たした。予想通りだから別にいうことはないが、驕らず、慢心せず、約束通り「謙虚で丁寧な政権運営」を願いたい。
ところで、小泉進次郎氏が20日投票開始約15分前に石破氏支持を表明した背景について賛否両論の声が上がっている。
9月21日の毎日新聞には、小泉氏は自民党総裁選で、一時、早期の態度表明を検討していた。が、彼の動向を警戒する首相陣営がたびたび「メリットがない。やめた方がいい」などと忠告。将来への影響を懸念する周囲からも「あまり関与しない方がいい」などと助言されていたと…。
それについて元駐レバノン特命全権大使、作家の天木直人氏は『小泉進次郎がここまで腰抜けだとは思わなかった』と題してブログを書いている。詳しくはブログをどうぞ。
また一方では、小泉進次郎氏はいずれは自ら総裁選に名乗りを上げる人材である。安倍総理の3選が確定しているという状況で小泉進次郎氏が早々と石破支持を打ち出せば、安倍対石破の戦いよりも安倍対小泉進次郎の戦いに変貌してしまう虞があった。まだまだ未熟な小泉進次郎氏が安倍総理と全面対決して玉砕でもしてしまうと、折角の人材の将来への芽が潰されてしまうかも知れない。
しかしこれで小泉進次郎氏は安倍総理や安倍応援団の面々から目の敵にされることはなくなり、石破氏や石破応援団面々も小泉進次郎氏を敵視することもない。小泉進次郎氏は、自民党の政治家として最高のパフォーマンスをしたことになる、という人もいる。
私は常々思っているのだが、メディアは何かと言えば「小泉進次郎」を取り上げる。「小泉進次郎」ってそんなに大物なの?
30歳にもならない若造が、元総理の父親から後継指名を受けて立候補、これで当選しない方がおかしい。以後も、元総理の息子というだけでちやほやされ、言いたいことを言っても、したいようにしてもだれからも咎められない。メディアさえも元総理への忖度かヨイショヨイショ。自分は何もしなくても周囲が持ち上げてくれる。
小泉進次郎は衆議院議員4期、自由民主党筆頭副幹事長。内閣府大臣政務官兼復興大臣政務官、自民党青年局長、自民党農林部会長などを歴任。若干37歳でこの肩書、果たして親の七光りなくして成し得られただろうか。
政界は「世襲」+「年功序列」=「逆・学歴社会」が出来上がっているという。これが、そんじょそこらのぽっと出の若造だったらどうなっただろうか。どんなに優秀で実力があっても出る杭は打たれてしまうのだ。
今回の総裁選での小泉進次郎の判断が、政治家としての最高のパフォーマンスというなら、彼もやはり政治家ではなく政治屋だったということか。こういう人が将来の首相候補とは、私は期待していないけど…。
最近は、大勢の記者たちに囲まれた彼のドヤ顔を見ていると、慢心や傲慢さが見え隠れしているようで不快になる。
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