先日、県北から親友が遊びに来てくれた。あれこれお土産を持ってきてくれたのでお礼に昼食をと、車で出かけた。「何を食べる?」「そうね、何にする?」と、2人とも食べたい物が思いつかない。テレビの旅番組などを見ていると「今度はあれを食べよう」と思うのだけど、いざ、食べに行こうとなるとそれほどでもない。この年になると食べることだけが楽しみなのに、食べたい物が思いつかないというのは寂しい限りである。
まあ、何を食べようかとあれこれ思い浮かべるうちが楽しいのであって、食べ終わるとどうってことはない。食べてしまえばどれも同じようなもので、普段の食事でも何が食べたいというのではなく、ついつい作るのに手間の掛からないメニューを選んでしまう。
「焼肉にしようか、そこだと焼きカキも食べられるから…」と、普段、1人では入りにくい焼肉店に決めた。が、行ってみたら「定休日」の札。仕方なく、近くの食事処へ、ここも定休日。斜向かいの店は? ここも同じである。商店の定休日は火・水・木のどれかの曜日が多いが、そろいも揃って水曜日に集中しているとは…。結局、7軒目の小料理屋で、ようやく“あなご丼と茶わん蒸しセット”にありつけた。やれやれ…。
食事がすんでまたわが家に戻り、コーヒーを飲みながらおしゃべりに花が咲く。彼女と話をしだすと、何時間でも話が続く。前夜、いい加減電話でおしゃべりしたのにと、我ながらあきれたものの、やはりおしゃべりは楽しい。
親友がたまに持ってきてくれるものに、炊飯器に入れてスイッチを押すだけでできる“おこわ”がある。この“おこわ”には「山菜きのこおこわ」「牛ごぼうおこわ」「赤飯」「カレーおこわ」など色々種類があって、水入らず・手間いらずで作れる“おこわ”というのが売り物である。
作り方は、袋の中のもち米を軽くもみほぐし、そのまま炊飯器に入れる。そして、同封の“おこわの素”を入れて全体をかき混ぜて、炊飯器のスイッチを押すだけである。私はガスで炊くのだが、炊き上がったらコップに1センチ弱の水を加えて、タイマーを10分にセットして一番弱火で二度炊きする。そうすると、香ばしい“おこげ”ができるのである。白飯の“おこげ”も美味しいが、炊き込みごはんのしょうゆが焦げる匂いの“おこげ”は格別である。
“おこわ”を作るとなると、もち米やら具材を用意しなければならないが、これだとお米を研がないでいいし、材料を入れて炊くだけだから、横着者にはもってこいである。残ればおにぎりにしてもいいし、冷凍保存しておいてレンジで温めてたべるのもいい。
今回は「牛ごぼうおこわ」だが、以前に持ってきてくれたのは「山菜きのこおこわ」2合で茶わん4杯分である。自分が食べて美味しいと納得できなければ人さまには差し上げられないが、味もいいのでこれならちょっとしたお返しに使えるわ。よくお隣さんから頂き物をするので、お返しに2袋差し上げたら喜ばれた。
ネットで買うと送料がついて高くなるので、もし食べてみようと思われたら、お近くのシャディのチェーン店かサラダ館へ行くと、どこでも店頭販売しているようである。別にメーカーやシャディから宣伝料をもらっているわけではないが、親切心でお知らせまで。
先日、家内にいつも何を喋っているのかいや。
と尋ねたところ・・・
「何を喋るって食べ物の話しかないやろ!!」
と言われました。ホントですか?
でも、オールドレディさんはそんなことないよね。
政治、経済、健康、宇宙何でもござれですよね。
いえいえ、私も「女3人寄れば何とやら…」の口で、話題は同じく食べ物のことに尽きますね。
昔はまだファッションとかに興味がありましたが、今では何を着ても同じと、色気のいの字もなくなりました。
年をとるって哀しいですわ。