私は『NHKのど自慢』が大好き、毎週日曜日のお昼を楽しみにしている。この番組の放送開始は1946(昭和21)年1月19日、勿論、ラジオ放送である。当時は『のど自慢素人音楽会』といったそうで、現在の『NHKのど自慢』にタイトルが変更されたのは1970年4月だそうである。物心ついたころから、時間になるとラジオの前に座って聞いていたのを思い出す。
1953(昭和28)年3月15日からテレビでも放送されるようになり、以降、ラジオとテレビで同時放送されるようになったが、その頃テレビがある家は数えるほどで、まだまだラジオで聞いて楽しんでいた時代である。
現在、テレビ放送では『NHKのど自慢』がNHKが誇る長寿番組第1位だそうである。ちなみに、第2位は『大相撲中継』で、1953年5月16日放送開始。第3位が『全国高校野球選手権大会』で、放送開始は1953年8月13日だそうである。
前置きが長くなったが、9月26日放送の『NHKのど自慢』は楽しかった。この番組は東日本大震災で被害にあった岩手県山田町の復興支援を応援するために行われたもので、土曜夜のゴールデン枠で1時間半の特別放送だった。そしてゲストはなんとSMAP全員、これじゃあ盛り上がらないわけがないネ。
これより前の8月30日、神奈川県秦野市の秦野市文化会館から生放送された『NHKのど自慢』にも「番組開始70年」の顔としてSMAP全員がゲストとして出演、これもおもしろかった。
SMAP結成は1988年、デビュー当時はみんな可愛らしい少年だったが、現在、香取慎吾が38歳、あとはみんなアラフォー世代だ。すでに不惑の年を超えたいいオッサンたちだが、27年経っても、相変わらずの人気者である。
SMAPは出ずっぱりなのだが、このメンバーたちのサービス精神の旺盛なこと、自分たちより出演者を盛り上げることに一生懸命だ。やはり「亀の甲より年の功」か、27年間も第一線で活躍してきただけあって、いかに観客を楽しませるかを心得ているようだ。
素人だから歌が上手い人もいればそうでない人もいる。この人は合格だろうなと思っていると鐘2つ。すると木村が鐘を鳴らした秋山さんのもとに駆け寄り、ジェスチャーで抗議する。こうしたパフォーマンスが観客を喜ばせることもちゃんと心得ているのである。
出場者が歌を披露する前に、事前に収録した参加者の日常が映し出されるのだが、前日に仮設住宅を訪問した仲居、稲垣の2人をお年寄りが大歓迎。こうした光景はほのぼのと心が温まる。
そして最後は参加者、会場が一体となって「世界で一つだけの花」を合唱。参加者、会場、そして視聴者全員を満足させてくれた。この日は司会者は不要のようであった。
プロの歌手より素人の歌を聞くのは楽しい。最近は小中学生も出演できるようになったとかで、プロも顔負けするような小さな子どももいてほほえましい。私の定番は、日曜日のお昼は『NHKのど自慢』、夕方には日テレの『笑点』。こういう明るくて楽しい、笑いが生まれる番組が大好きである。
sirousagi もスマップ大好き人間、メンバー全員に拍手したくなる、自分の脳回路が不思議。日頃、高邁な芸術を求めている心算なのにね。
BSの笑点特大号もお薦めですよ
スマップのファンではないのですが、彼らの芸達者なのには感心します。若いアイドルではこうはいきませんね。
「NHKのど自慢」の司会者というと、大昔の宮田輝さんを思い出します。いつの時代もほのぼのとしたいい雰囲気の番組ですね。