安倍首相の靖国参拝で大騒ぎ！・・・

　年末になって、安倍首相の靖国参拝で世間が騒々しい。中国や韓国は反発し、米国は「失望している」との声明。安倍首相が自らの「信条」を優先したとの批判の声も高い。だが、首相や閣僚の靖国参拝で起こる騒動は年中行事みたいなもので、中国と韓国の反発は予想内のことだろう。だが、これに呼応するかのように、一斉に非難合戦を繰り広げるマスコミには合点が行かぬ。
　しかし、安倍首相が靖国参拝後、自身のフェイスブックで参拝の「報告」を行ったところ、賛同を意味する「いいね！」の数が４時間あまりで３万件を超えたという。また、コメントの数も２０００件を突破し、「よくぞ参拝してくれました」「ありがとうございます」といった肯定的な意見が目立ったというから、安倍首相も少しはホッとしているかも。 

　難しいことはよく分からないが、日本・中国・韓国の歴史認識の違いは、自国優位にとの立場から違っていて当然である。が、自国の主張を批判するということは、マスコミ各社は日本の歴史認識が間違っていて、中国・韓国の方が正しいというのだろうか。
　日本人は紳士的なのか、愛国心に乏しいのか、自分の国が非難されても抗うこともしない。内政にはデモで抗議し抵抗するが、こういう問題になるとほとんど声を上げない。安倍首相を擁護する声も、マスコミの批判の嵐にも反対意見が聞かれないというのはおかしな話である。
　中国や韓国は、自分の国の問題に批判が来ると内政干渉だとやり返す。だが、日本のこととなると手厳しく内政干渉を繰り返す。中・韓の国民もまたしかり、自国の主張が間違っていようが、ごり押しであろうが、国民は自国政府を非難したりはしない。それどころか、一致団結して日本を非難してくる。日本人とは大違いで、こういう愛国心にはもう脱帽するしかない。　
　戦後６８年を経てもなおこうである。これはもう日本が滅びるか、中・韓の国が滅びて無くなる以外に終わりはないのかもしれない。低姿勢で対話を求めても一切応じようとしない。話し合いという方法が通じないならば、強い態度に出て相手の反応を見るのも一つの駆引きではないだろうか。それにしても連日連夜、マスコミはしつこい。それが中国・韓国を付け上がらせることになるとは考えないのだろうか。 

　ノンフィクション作家・門田隆将氏のブログの内容を一部抜粋して紹介。
　「死ねば、神であり、仏」というのは、日本独自の文化である。「死者に鞭（むち）打つ」という言葉通り、死体を引っ張り出してきてまで「鞭を打つ」中国とは、日本は文化そのものが根本的に異なる。
　靖国神社は、吉田松陰ら「安政の大獄」以来の国事殉難者およそ２５０万人の霊を祀った神社である。当初は、「東京招魂社」と呼ばれ、この中には、維新殉難者として、坂本龍馬や中岡慎太郎、武市半平太なども祀られている。
　しかし、中国人や韓国人は靖国神社を「戦争を礼賛する施設」あるいは、「Ａ級戦犯を讃える神社」としてしか知らない。彼らが決まって口にするのは、「では、あなたはヒトラーを讃える宗教施設にドイツの指導者が赴くことを認めますか？」というものである。 

　北京の中心を東西に貫く長安街通りを天安門から「西単（シータン）」を通り過ぎ、延々と西に進めば、やがて「八宝山革命公墓」に辿りつく。戦争で命を落とした兵士たちが葬られている墓地である。
　ここには、抗日戦線、あるいは、国共内戦などで戦死した人々が数多く眠っている。言うまでもなく、中国で国の指導者となった人物が必ずお参りにくる地である。革命公墓の中には、日本人が虐殺された「通州事件」や「通化事件」などにかかわった兵士たちも、もちろん入っている。しかし、日本人は、そのことについて非難したりはしない。
　なぜなら、それはその国、独自の文化だからである。どう先人を追悼し、感謝の気持ちを捧げるかということは、干渉してはならない高度に精神文化に属するものであることを、少なくとも日本人は知っている。
　それが、お互いの国の文化を尊重する基本的な人間の姿だと思うからだが、そんな常識は、おそらく中国や韓国には通じないだろう。彼らの側に立つ日本のマスコミによって、ただ中国や韓国の反発が増幅されて日本人に伝えられるだろう。

　日本だってかの戦争で、米兵によって無残に殺された人がたくさんいる。終戦後、ソ連に抑留され、極寒の地で畜生のような扱いを受け、苛烈な労働に耐えかねて多くの人が命を失った。だが、日本人はもうそのことには触れない。戦争は狂気の人間同士の殺し合いである。受けた痛手はお互いさま、どこかでピリオドを打たねばと考えることはできないものか。