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つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

健診はしないほうがいい!・・・

2019-12-21 | どう思いますか

 職場や自治体の無料健診で何か異常を指摘され、精密検査を受けた人は多いだろう。私も30年以上前になろうか、市の健診で、初めて検診車の中で「胃バリウム検査」を受けた。まずい液体を飲まされて、ゲップを我慢する辛さ、二度とバリウム検査はしないと決めた。
 2週間以上も経ったろうか、市から分厚い書類が届いた。検査結果の書類らしく、封筒には“親展”印が押されている。開けるとまた別の封書が入っていて、表には「開けないでこのまま医師に渡してください」と書かれていた。が、「開けるな」と言われれば開けて見たくなるのが人の常、ましてや自分のことなのだ。開けて見ると胃の図に印がつけてあり、「異常がみられるので精密検査の必要あり」と書いてあった。
 わが家はがん家系で、叔父や従兄、父などすでに8人が亡くなっているので、「とうとう私も…」と思うのも無理なかろう。書類が届いたのは連休の直前で、あいにくどこの病院も一斉休業だ。連休が終わるまでの1週間は生きた心地がしなかったなあ。
 連休が終わって書類持参で総合病院へ。食事抜きで行ったのですぐに胃カメラ検査をした。終わって医師の説明を聞くことになったが、自分ではもう胃がんだと思い込んでいたので、「私は1人暮らしで今後のこともあるので、本当のことを告げてほしい」と医師に迫った。
 当時は「がんは本人には告知しない」という時代だったので、本当のことが知りたかったのである。ところが医師に、「がんではありません。十二指腸潰瘍の痕跡ですね」と笑いながら言われて、恥ずかしい思いをしたことを覚えている。 

 昨今、ネットや週刊誌などに「健康診断はしないほうがいい」という記事が目に付く。病気は誰しも怖い、健康診断で早めに気づいて治したいだろう。が、「精密検査の必要あり」と診断されたら、やっぱりショックを受けるだろう。
 健康診断で示される数字のほとんどは、健康と考えられる人の平均値をはさんで95%の人を正常とし、その範囲から高すぎたり、低すぎたりして外れた5%の人を異常と判定する。が、右図のように基準値から高すぎたり低すぎたりしても健康な人はいるだから、あまり気にすることはないのだが、それらの数値にどうしても「一喜一憂」してしまう。万一、健康診断で異常値が出たからと、それを一生懸命に正常値に戻したとしても、多少、病気にかかりにくくなるかもしれないが、健康年齢を上げる、つまり若々しさを維持するという意味ではまったく意味がないという。ほんにその通りである。 

 がんについては、85歳を過ぎて体内にまったくがんがない人など、ほとんどいないという。70歳後半、80歳を過ぎたら、もうがんは切る必要はない。それよりも、手術によって体力が衰えることのほうがはるかに悲惨だ、という医者も少なくない。
 特に消化器系のがんだと、手術が成功したとしても栄養障害をともなうので、その後、生活の質を落とし、これまで元気だったものがガクッと弱った高齢者になってしまうことがある。それに早期にがんを見つけると、治療の副作用に苦しんだうえ多額の費用がかかる可能性もあり、返ってそれがストレスになる場合もあるという。
 私も1年前、すい臓の腫瘍マーカーが基準値の倍あるので精密検査をすすめられた。が、CT検査では異常なし、ならばMRI検査をと言われたが断った。たとえすい臓がんだとして手術はしたくない。長生きは望まないから緩和治療だけで十分、自然のままでいたいから…。
 その後も多少の上下はあるが、相変わらず基準値より高い。身体に異常は感じないので放っているが、ちょっと胃の調子が悪かったり、腹部に痛みがあったりすると「もしや…?」と気にしてしまう。腫瘍マーカーのことなど知らなかったら、よけいな心配はせず胃薬を飲んですませただろうに…。能天気でいたければ「知らぬが仏」が一番いいのよね。

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4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (みゃー大工)
2019-12-22 13:37:31
私は若くして癌になり、毎年の検診には引っかかりませんし、
癌でも腫瘍マーカーも正常値、でも、癌になり、
(体調が悪かったので、市内中の医者を梯子し、最後に見つかった、)
ガンのステージは1ステージ2年、
つまり、オペや治療しなければ、この世にとっくにいないので、こうして書き込むことも無いのですが、
私の父方も母方、その親族も、毎年検査をしていても全員多重癌(転移でない)2回はやっているので、(母は梅宮さんと同じ尿管がんが最後の癌、)
その苦労と治療は見てきているので、やはり早期発見と治療が一番で、
海老蔵さんのお嫁さんは回り道して、最後に一般治療だったので、残念だったと思っています。
お金も無駄になります。

また二人に一人が癌と言っても、
多重癌の人がカウントに入っておれば、
ならない人はならない、どんなに不摂生してもならない人はならない、
逆に、医者に管理されていても、お医者でもなる人はなる、
アスベストなど環境でなるがんも多いですが、
基本は遺伝子やゲノムの問題だと考えています。

すい臓がんだっけな、とにかく学生が発見しやすい検査を見つけたと以前ニュースが、うろおぼえですが。
あと、せん虫を使ったり、検査もどんどん楽になる様に、願います。
婦人科と大腸がんは大変ですし、毎年の胃カメラも大変です。
でも癌は早期しかない、セカンドチャンスはないと思う、
私は自身が癌センターに入院した経験上、また医療関係に少しいたので、机上でなく書いております。

私は癌の末期まで放置の親戚の断末魔の苦しみと、その費用を見ているので、
そこまで転移させるとモルヒネも効きません、
家族も苦しみます、あと末期になってから慌てて抗がん剤は無駄だと、滅多に奇跡は起こらない、
まだまだ生きたい若い人はその辛い治療ですら、治療することが希望になる人も多いのです、
でも、それ以外は、緩和治療がベストだと思います。

結論として、やはり市の健康診断くらいはした方が良いかと、私はあれは見落としが多いと思っていますが。

長々とすみませんm(_ _"m)
オールドレディー様は大丈夫だと思っておりますよ
返信する
Unknown (オールドレディー)
2019-12-23 09:38:12
私も若ければまた考えも違ったでしょうが、80歳近くになり、余計な医療費を使ってまで長生きしても次世代の負担となるだけ。むしろ安楽死を制度化してほしいと思います。
昨今は医学の発達で、がんで苦しみながら死ぬことはないとも聞きます。ホスピスで緩和ケアを受けながら最期まで人間らしく死にたい。そう思っています。
貴女のがんばりには本当に頭が下がります。わたしだったらとっくの昔に諦めているでしょう。
毎日のブログ更新、猫ちゃんのお世話、バイオリンのレッスンなどなど、辛いご病気を抱えながらのお忙しい日々、一生懸命に生きておられる姿が伝わってきます。応援していますよ。
返信する
いえいえ、 (みゃー大工)
2019-12-23 10:19:12
オールドレディ様の存在こそが、素晴らしいと思って拝見しております。

頭の切れ味の良さはネ申!
憧れます。
これからもよろしくお願いいたします。
(世界文学全集、持っていましたよ)
返信する
Unknown (オールドレディー)
2019-12-23 11:44:29
★みゃー大工さま
加齢とともに語彙力低下、ブログ更新もなかなか時間がかかります。記事に関係する事柄はウソはダメ、いちいちネットで確認しながらなのでこれまた大変です。が、これがボケ防止の一つかと頑張っております。
こちらこそよろしく。お風邪にご注意を。年末のご挨拶またのちほどに…。
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