2021年に出された本だ。四つ短編が収められている。前の三篇を読んでから数日開けて最後の作品を読んだ。その時は前に読んだ話を全く記憶していなかった。それほど印象が薄かったということか。本の題名と同じ表題の作品はない。それぞれが現代の愛の形をテーマとしているのだろう。
著者の作品は主に中国、台湾をテーマとしたものが興味深く読めた。現代日本の夜の世界に材をとったものも面白かった。それらは著者のまだ若いころの作品のようだ。今回の本は中年になってから書いたものだ。感性がだいぶ変化してしまったのだろうか。
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