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仁淀川・四国カルストジオパーク 推進協議会ニュース 第9号

2011-03-14 | 流域のお宝!自然・四季・スポット

仁淀川・四国カルストジオパーク 推進協議会ニュース 第9号

バイカオウレンの開花

四国バイカオウレンの開花の時期を迎えました。バイカオウレンはキンポウゲ科 オウレン属.の植物で「黄蓮」は花茎を伸ばして白色の花を横向きに咲かせます。花弁のように見えるのは萼片です。このバイカオウレンの仲間は漢方では根茎を「おうれん(黄蓮)」と呼び、健胃薬や整腸薬として用いられます。この四国バイカオウレンの一大生息地が佐川町、日高村周辺地域なのです。植物生育にはその土地の気候、日照条件、湿度等、生育環境が大変影響しますが、その土地の地層や地質も影響を及ぼします。近年の山野草ブームでバイカオウレンも盗掘されその生育地も狭められています。このバイカオウレンは採取して、自宅に持ち帰って植栽しても、4,5年でいつの間にか消滅するものが多いそうです。「野に置け山野草」ですね。 

2009年2月、佐川町JR加茂駅に総勢約50名ほどの団体が降り立ちました。彼らはハイカーの出で立ちで、加茂駅から徒歩で北の山に向かって歩き出しました。地元の人々もこれほどの大勢のハイカーが一斉に山に入っていくので何事かと不思議に思ったそうです。彼らの目指していた先は、加茂の山中にある四国バイカオウレンの群生地でした。 

何処かの植物愛護団体が「牧野博士の愛した、バイカオウレンをその生まれた土地で鑑賞しよう!」と言うようなツアーでも仕立ててきたのでしょうか?

 

牧野博士が愛した花バイカオウレン

牧野博士はバイカオウレンを自宅の裏にある金峰神社で見つけたと言われています。バイカオウレンは別名「春告げ花」とも言われ、1月の終わりから2月の最も寒い頃に、どの花よりも早く可憐な、可愛い花をひっそりと咲かせます。バイカオウレンは良く「森の妖精」とも言われますが、博士はこの可愛い花が冬の寒さにも負けず直向きに、いち早く春を告げるように咲く姿を愛おしく思って好きになったのではないでしょうか?

 

 

さんは高知県立牧野植物園のシンボルロゴマークをご存じですか?国道等に設置している「高知県立牧野植物園」への案内板などを見る機会があると思いますが、その案内板には必ず五枚の葉の「バイカオウレン」のイラストがみえます。県立牧野植物園の中にある高知県立牧野植物園ミュージアムショップはByca-aurenと言う名前です。これはバイカオウレンを英語風のつづりで表しています。このようにバイカオウレンは県立牧野植物園のシンボルとして大きく使われています。

このバイカオウレンがこの佐川を中心とした地域に多く生育している事は私達の土地の地質、環境が如何にバイカオウレンが好むかと言うことを物語っています。このバイカオウレンの花の可憐さを、牧野博士が最も愛した花であることをもっともっと多くの人々に知ってもらい、我々のジオと結びつけ発信していくことが大事だと思います。近年地元ではこのバイカオウレンを地域活性化に役立てようと言う動きもあり、保護活動にも取り組んでおります。皆さんも是非この2月にこの花を見て、牧野博士が何故この花を好きになったかに思いをはせて見てください。

 

HN: 佐川地質館  

 

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