仙骨は本当に重要ですか？

唐突ですが、骨盤の中に含まれる「仙骨」・・。人体中の骨格筋には面白い由来の名称が珍しくありませんが、仙骨も曲者です。

この仙骨の名前の由来は諸説あり、その働きから仙人などの不思議な、神聖視された意味として「仙」の字をあてたとするものや、外国語では「sacrum」と言われるので当時の当て字＝外来語として「せんこつ」に変化したとも言われています。 意味としては「神聖な」と訳されやはり大切な骨として位置づけられていたのかな？という雰囲気があります。

確かにカイロプラクティックなどでは矯正法も多種類あり脊椎の土台として重要視されていますね。古来の整体法でも自律神経に作用するとか、「頭蓋仙骨療法」という代替医療法があるくらい、この業界では神聖視されている状況に近いかもしれません。

個人的な経験からは神聖視はしていません（笑）。でも間違いなく要となる骨であり、関節を形成している部位の一つではあると思います。ただ、仙骨を治せば全てのバランスが取れるとか、病気が治るとかいう考えは危険で、正直違います。あまり固執してはいけません。筋肉の連動、他の骨との関係、肋骨、内科問題などバランスを考えアプローチしないと仙骨だけ一時的に矯正しても全ての解決にはつながりません。

とはいえ、例えば身体動作の面で考えると、重心を落とすとか、姿勢を真っ直ぐにして立つ、素早く動く等は仮に仙骨周辺部に痛み＝不適合があれば不可能なのも事実です。

また、仙骨周辺を矯正すると、下肢の問題、痺れ、生理痛、泌尿器や生殖器の痛みやトラブル、腰痛が改善することも決して少なくありません。

よく骨盤矯正といいますが、周辺の腸骨だけ矯正しても強い痛みは取れませんし、上記の問題にも対処できないはずです。仙骨の正しいポジション、運動特性を理解した上で仙骨の位置も矯正しなければ骨盤矯正だけで解決をはかるのは難しいでしょう。

逆に仙腸関節や腰椎との関係を正しい順番で効果的に矯正すれば劇的に変化しますからやはり重要と言えるでしょう。セラピストとして全てではないが、最低限修得しなくてはいけない手技ではないかと思います。知っていて損はない。

ここが理解できると運動障害などもみえてきてアプローチの幅が広がります。

結局矯正って正しい本来のポジション、運動学、機能、そして歪むとはどういう現象か理解していないとできないんですね。

ということで、１０月２５日土曜日午後１２時~３時まで「仙腸関節の機能・構造を考察する『仙骨矯正』セミナー」を開催致します。

仙骨が果たす役割を復習し、関節の運動学を学び、歪みを検査し、効果的に矯正する術を伝授致します。矯正法が一つではありません。症状に対応して使い分けなければ患者様の痛みは改善しません。そして、どうしたら仙腸関節を効果的に動かせるか、いくつか仙骨ボディーワークをご紹介します。自ら動く感覚を磨きましょう。そうすると相手の痛みも想像がついてきます。

対象：はじめて整体を学ぼうとしている方、セラピストの方、骨盤矯正をしても今ひとつ効果が出ない方、スポーツ選手

料金：８０００円　定員６名　奮ってご参加下さい！

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