今回も肝経に言及していきます。
肝は怒りの臓器と言われ、肝の疲労、劣化は怒りっぽくなり、イライラを誘発して交感神経を優位にしてしまいます。
怒りや憂い、不安、悲しみ等の感情は過ぎる、つまり、持続すると自律神経は不安定となり、主に交感神経が優位状態が続いてしまい、恒常性=ホメオスタシスが保てなくなってしまいます。
血流不全、酸欠、高血糖、免疫力低下等につながってしまいます。怒りの感情も鼻息が荒くなるのだから、呼吸が浅くなり、無酸素運動状態に陥り、活性酸素が大量に発生します。
それは乳酸となりますが、その乳酸は前回言及した通り、肝臓が分解するわけです。でも、その肝臓がアルコール、薬、ウイルス感染等により疲労したり、機能低下、そして炎症を起こすと分解仕切れなくなり、ますます肝臓に負荷がかかります。
肝臓が疲労してたら、イライラ、酸欠は速やかに収まらないし、イライラが続いたら肝臓は疲労して悪循環に陥る、昔の人は素晴らしく言い当てていると、いつも感心します。
通常、経験、年齢を重ねると達観し、感情のコントロールも若い時より上手になることが多いですが、年をとる程キレ易くなる人は、やはり、アルコールや薬の影響が大きいかもしれません。
酸味が肝臓の養生には良いと言われ、お酢をお水やトマトジュースと割って毎日一杯摂取、がお勧めです。
春はダメージが受けやすいと言われ、これは暖かい風が吹くことで一気に新芽が育ち、例えば食材になるタケノコ等を食べ過ぎると解毒作用を担う肝臓が疲労することに所以があると思われます。
とにかく、最近怒りっぽく、また、筋肉がつりやすい、凝りやすい、偏頭痛や腰痛、膝痛、頚痛等自覚状態が続いていたら、肝臓の疲れを疑ってみて下さい。