川崎市・狛江市・世田谷区 静岡県牧之原市 整体スクール「日本徒手整体アカデミー」日本徒手整体施術院

東京・神奈川・静岡で整体師資格取得は「日本徒手整体アカデミー」。「巡心流整体術」は当校独自手技。講師によるブログ。

冷房の影響を受けやすい症状

2016年08月29日 | 学院長のコラム、ブログ

7月末から本格的な暑さが続き、冷房なしではいられない日が続いていますね。
しかし、一日中冷たい空気にさらされると、身体は不調に陥りやすくなります。
冷房独特の冷えにより現れる症状について考察していきます。

●脚がつる

筋肉がつる原因は、夏と冬では若干違いがあるようです。共通するのは、空気の乾燥、冷えによる血行不良ですが、夏の場合は更にカリウム摂取過多があげられます。

カリウムを含む代表的な食物は果物です。メロンやスイカなどの果物をたくさん食べると、ナトリウムに比べてカリウムの摂取割合が大きくなることでミネラルのバランスが崩れ、筋肉の収縮と弛緩にかかわる電解質も影響を受け、その結果つりやすくなります。

また、果物は果糖の割合が高く糖質過多にもなるので、果糖を分解する肝臓が疲労することで筋肉の弾力性が通常より失われやすくなることやし(肝臓は筋肉中の疲労物質を分解するため)、鉄分の糖化をまねくことでも起こりやすくなるので、赤血球を構成するヘモグロビンが糖化し血流不全が起こすこと、下腿の静脈の弾力性を維持するコラーゲンとも糖化することでむくみが生じやすくなり、身体が冷えやすくなるので余計につりやすくなるわけです。

 

●頭痛

冷房により四六時中冷えることで、交感神経が優位になりがちです。交感神経は筋肉を緊張させ血管を収縮させるので、首や頭部の筋肉が硬くなりやすく、血行不良を起こします。

また、冷房は空気を乾燥させ、結果として血液の粘性を強めるので、更に血行不良を起こします。筋肉の硬さで例えば三叉神経が締め付けられ、頭部やこめかみに痛みが生じたり、後頭神経が圧迫されて後頭部痛が生じててしましまいます。

 

●椎間板ヘルニア

冷えは血行不良と共に代謝不全を招きます。細胞の新陳代謝に必要な栄養と酸素は血液によって運ばれるからです。
代謝不全血行不良は膝や股関節の軟骨の形成に影響しますし、背骨を連結させる椎間板も血行不良による代謝不全の影響を受けてしまいます。そうなると椎間板の水分が不足し、弾力が失われます。

更に長時間のデスクワーク、慢性筋肉疲労などが加わると、脊椎間が圧迫されてヘルニア発症のリスクが高まるわけです。また、血行不良は骨盤内の生殖器や泌尿器、消化器などの臓器にも影響を及ぼします。

これらの臓器は腰椎下部(背骨の腰の部分)の神経や骨盤の仙骨神経に反映されている為、内臓不良→神経の炎症→関節の炎症から代謝不全を招くことで、実はヘルニアの要因になっていることも少なくありません。

 

以上3つが冷房の影響で現れる症状です。
冬は身体を温めたり室温を上げれば避けられますが、夏に上記の症状を発症させない為には、


・暑い日が続いても、シャワーだけで済ませず、せめて3日に一度は湯船に浸かる。
・果物を食べ過ぎない。
・朝や夕方に日光を浴びたり、適度に歩く時間を作ることで血流を確保する。
・アルコールの摂取量をコントロールして肝臓への負担を減らし、運動の疲れをためないケアをして筋肉の緊張を防ぐ。
・そして何よりも、ストレスを抱えたまま冷房の室内に引きこもらない。ストレスが何よりも交感神経を優位にし続け、血行不良、代謝不全の最大の要因だからです。

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